天邪鬼だからか、それとも運動音痴だからか、昔から体育会系を毛嫌いする傾向がある。
考える前に手が出るとか、上位下達が徹底しすぎているとか… まあ、僕の思い込みもあるのかも知れないが、最近ではそんな世界も少なくなっていると思っていた。
朝青龍問題では、親方のインタビューを笑って聞いていられたが、その裏でとんでもない事件が起きていた。
時津風部屋での新人力士リンチ殺人(と言ってもいいだろう)の報を知り、以前思っていたイメージが再び蘇った。
殺された若者の父親は、逃げようとしていた息子に対し、「もう少しがんばってみろ」という言葉をかけたそうで、そのことを今も悔やんでいる。多分、親としてはそこまでひどい世界だとは思わなかったのだろう。または、多くの力士がそうした世界をくぐり抜けてきたのだと思ったのかもしれない。
だが、次に逃げたときに、先輩力士に見つかり連れ戻されたそうだ。
その時、近くにいた人が見ていただろうが、力士の世界には当然のことと見えたのだろうか。
死んだ人は帰ってこない。だから、残された人は「あの時こうすれば良かった」とか「あんなことを言わなければ…」と思ったりする。でも、それが原因だったかどうかは、たとえ遺書があってそのように書かれていても、永遠に分からない。
父親に非がなかったと言う事は、却って彼を追い込んでしまうように思える。だからという訳ではないが、彼にも非はあるだろう。ただ、「国技」という光が当たる部分の裏側にある、体育会系の持つ陰湿な世界こそが、若者を死に至らしめた原因なのだと思う。
ただ、それは相撲界やスポーツ界に限ったことではない。いつか復活するかもしれない「軍隊」では、それは当たり前の世界だろうから。
だから、殺してしまったことだけではなく、殺してしまう可能性を持つ体質に対して声をあげていかなければならない。
考える前に手が出るとか、上位下達が徹底しすぎているとか… まあ、僕の思い込みもあるのかも知れないが、最近ではそんな世界も少なくなっていると思っていた。
朝青龍問題では、親方のインタビューを笑って聞いていられたが、その裏でとんでもない事件が起きていた。
時津風部屋での新人力士リンチ殺人(と言ってもいいだろう)の報を知り、以前思っていたイメージが再び蘇った。
殺された若者の父親は、逃げようとしていた息子に対し、「もう少しがんばってみろ」という言葉をかけたそうで、そのことを今も悔やんでいる。多分、親としてはそこまでひどい世界だとは思わなかったのだろう。または、多くの力士がそうした世界をくぐり抜けてきたのだと思ったのかもしれない。
だが、次に逃げたときに、先輩力士に見つかり連れ戻されたそうだ。
その時、近くにいた人が見ていただろうが、力士の世界には当然のことと見えたのだろうか。
死んだ人は帰ってこない。だから、残された人は「あの時こうすれば良かった」とか「あんなことを言わなければ…」と思ったりする。でも、それが原因だったかどうかは、たとえ遺書があってそのように書かれていても、永遠に分からない。
父親に非がなかったと言う事は、却って彼を追い込んでしまうように思える。だからという訳ではないが、彼にも非はあるだろう。ただ、「国技」という光が当たる部分の裏側にある、体育会系の持つ陰湿な世界こそが、若者を死に至らしめた原因なのだと思う。
ただ、それは相撲界やスポーツ界に限ったことではない。いつか復活するかもしれない「軍隊」では、それは当たり前の世界だろうから。
だから、殺してしまったことだけではなく、殺してしまう可能性を持つ体質に対して声をあげていかなければならない。