窓

新しい新幹線が登場して数ヶ月経つが、縁がないこともありまだ乗っていない。のぞみが登場したときは、１ヵ月後に乗ってみた。徐行して名古屋駅を通過する時の感じは、今も記憶の片隅にある。

まあ、あの頃に比べて鉄道に対する興味は格段に落ちている。最近の「鉄」ブームに心が揺れることもあるが、それでも新しい新幹線には興味がわかない。どうしてだろうか・・・
そうだ、窓が小さいことが原因だ！
たぶん、車内から外を見る分にはあまり変わらないのだろうが、外から見ているとなんとなく息苦しい感じがする。

来年デビュー予定のボーイング787の売りの一つは、従来の飛行機よりも窓が大きいことである。飛行機の場合、舵を切るときに反対側の窓ごしに地上の風景が飛び込んでくるなどの楽しみがある。こちらはデビューしたらすぐに乗ってみたいと思っている。

さて、窓の大きさにこだわっている僕は、まだ子供なのだろうか・・・

朝の美術館

先日、こんなニュースを目にして、ぜひ乗ってみたいと思っていたが、しばらく忘れていた。

そんな今朝、ホームで待っているとその列車がやってきた。
普段は目にきつい広告が並ぶ車内には、子供たちが描いた絵や、作った作品の写真が飾られていた。隣の折りたたみ座席の車両に人があまりいなかったので、そちらに移る。空いているのをいいことに、車内の端から端までの20メートルを、作品を見上げながらゆっくりと歩いていた。思いがけず、朝の美術館めぐりを楽しんだ。
見栄えが美しいとは言いがたいかもしれないが、その作品に込められたエネルギーや、豊かな想像性に思いを馳せると、胸にこみ上げるものを感じた。
自分が見たもの、聞いたものを心で感じ、それを表現することは難しい。でも、彼らの作品はそんな思いを飛び越えていくようなものがある。心の豊かさは、みんなにとって必要なのだと、改めて思う。

そう、視力が弱まった彼女は、きっとそれまで以上に心で映画を楽しむことができるのではないか…、そう願う。

バランス

駅で弁当を買おうと、あれこれ覗いていると、親子連れがやってきた。
迷っている僕を後目に、子どもたちが迷わず選んだのは「ポケモン弁当」だった。子どもがいない僕には、ポケモンがどのような力を持っているのか全く知らない。だが、夏休みにスタンプラリーに走り回る親子連れや、ポケモンジェットなどを見ていると、単にマーケティング的な力以外のものを感じる。

店の奥に、優香さん（ちゃんの方がぴったりと思うけど…）の「食事バランスガイド」のポスターが貼ってあった。ポケモン弁当の中身がどんなものかわからないが、それを食べることで子どもたちの食事のバランスが取れるなら、そしてこれを参考に親御さんがバランスの取れた食事を作ることができたら、もう一つ力が増えるのだろう。何か、ボールみたいなやつだったかな？

まあ、大人の僕は自分でバランスを取らなければ…ということで、サラダを追加した。