あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

時の流れ

2007-12-19 23:36:13 | つれづれ
飛行機に乗り慣れると共に、長距離を列車で移動することはほとんどなくなってしまった。まあ、長距離を移動する機会自体が少なくなったのもあるが…

夜行列車での移動は、貧乏学生にとって長期休みの楽しみの入口だった。もちろんそれは、ベッドに寝ながらではなく、座席に座りながらである。それも、背もたれが倒れるでもなく、快適性など知ったことではない…といった感じだっただろうか。そんな旅が、ほんの10数年前まで当たり前にあった。

新幹線や飛行機での移動が当たり前となり、夜行列車の活躍の場が急速に狭まってきて、一部の人気列車を除き、早晩廃止されるという報道が、つい最近あった。

朝目覚めたら目的地に着いているという利便性と、見ず知らずの他人同士が閉ざされた空間で一晩を過ごすという体験は、時代の流れの中で失われて行くには惜しい気がするが、それが「時の流れ」なんだろう…
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なんといふ空

2007-12-19 08:08:26 | つれづれ
肌に感じる空気の冷たさと引き換えに、空が澄んでいくのなら、もう少し寒くなっても構わないと思う。もっとも、寒さのピークはまだ先だし、今の空もそれなりに美しい。

先日「星新一~一〇〇一話をつくった人~」を読んでから、著者の最相葉月さんのことが気になって、先週末に本をまとめ買いした中に彼女の著書を2冊含めた。そのうちの1冊「なんといふ空」を読み終えた。

重松清さんの解説に倣い、内容には触れないが、彼女が歩んできた道のあちこちで立ち止まり、そしてまた歩き始める彼女自身と向き合い、紡ぎ出した48編のエッセイは、僕の心にゆっくりと染み込んでいった。それは、僕の心のレセプターにぴったりに嵌ったから。そしてその文章に、何となく同じ匂いを感じる…などと言ったら失礼だろうか…

逡巡する僕に「好きなように生きたらええんちゃいますか」と言ってくれる、大阪君のような人はいないが、見上げたら「なんといふ空」が広がっていた…
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