白椿

散歩の帰りに見つけた白椿。赤い椿はあちこちに咲いていて見慣れているが、ここのところ白いのを見ていなかったため、その存在すら意識から消えていた。だからだろうか、その美しさに一瞬ハッとした。

以前も書いたような気がするが、資生堂のシンボルは薔薇でなくて椿、正確に言うと花椿である。薔薇と椿の美しさは違う。それぞれ美しいが、椿のそれは凛とした感じがする。そして、日本人の美意識に近いような気がする。

今朝の新聞に、同社の全面広告が掲載されていた。「一瞬も一生も美しく」というコピーは、男性である僕の心にも強く響く。

この「美しく」は、決して表面的なものではない。いや、内面が美しければそれは表面にも現れる。

すべての女性にこうあってほしいと思う。それは、女性たちに生きがいを与えられる僕ら男性にとっても大切なことだから…

ブランコ

今日も朝から散歩に出かけた。ゆっくりとした元日の朝だからか、人通りはほとんどなく、それはそれで正月らしさを感じる。

受験の神様を横目に歩いていると、路地の先に日差しが集まる空間があったの手、引き寄せられるように入っていくと、そこは小さな公園だった。

時折犬につれられた人が入ってくるだけの静かな公園の中に、ブランコがじっとしていた。

普段は子どもたちの笑い声が響いているのだろうが、この時期は遊具にとってもしばしの休息期間なのかもしれない。と、そう思いそっと立ち去った。

今年も様々なことに心を揺らすのだろうが、それも生きている証。だからもっともっと、自分を揺さぶっていこう。