ふと心に隙があると現れるあの男。昨日もその存在を意識したが、姿までは捉えられなかった。
昨日、瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』を読んだ。最初から最後まで、それは彼女の世界が広がり、読後の余韻にまだ心が温かい。
さて、冒頭で書いた「あの男」とは、死神のことだ。死神を「男」とするのは固定観念の賜物だが、今まで僕のところに来たのはみんな男だったと思う。女だったら、多分さっさと付いていき、今頃こんなことをしてはいないだろうから…
今に始まった訳でもないが、特にこのところ、仕事に限界を感じる。能力というより意欲の問題だ。そのたびに心に隙が出来て、あの男の影がちらつく。
でもね、せっかく授かった命だもの、そう簡単に捨てられない。みっともない状況になっても、生き抜いてやろう。まあ、あの男を逆上させるのも良くないので、ほどほどに楽しみながら…