点数稼ぎ

折り畳み傘では心細くなるほどの雪が降っている。春一番の洗礼を受けてもなお、時折寒さが帰ってくる。

雪を撮ろうとするが、夜空がシャッタースピードを抑えてしまい、はっきりしない写真になってしまう。まあ、曇らないだけ良いのかもしれないが。

この雪空の下、彼女はどうしているだろう。昨夜、涙を湛えて俯く横顔に、僕は暖かい言葉一つかけられなかった。

でも、そんなことを器用にこなしてしまう男にはなりたくない。今さら点数稼ぎもない。だが、それで彼女の心が開かれるなら、恥を忍んで点数を稼ぎに行くが、そんな人ではないから好きなんだよな。

気持ち

昨夜も結局お店の閉店時間まで話し続けていた。仲間の気持ちを酌みつつ、時にその発言に疑問を持ちながら進行を務めたが、自分の気持ちはいったいどこにあったのだろうと、一夜明けて今も考え続けている。

強力なリーダーがいなくなって２年目。彼女の苦労が少しずつ「実感」としてわかってきたような気がする。それは、心にも体にも大きな負担となって実感されている。

その実感とどのように向き合うかが、一人ひとりに求められている。僕自身はそこから逃げてしまおうと思ったが、あるきっかけで戻ってきた。格好悪いけど、それも覚悟して。

その仲間の気持ちに寄り添うには、自分の気持ちをはっきりとさせることなのかな…って、思いかけている。