あしたはきっといい日

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街の衰退に

2015-01-12 21:44:14 | 俯く
先日録画したNHKスペシャル『ニッポン"空き家列島"の衝撃』を視ていた。

「シャッター通り」となった地方の商店街を目の当たりにするたびに、街の活気を維持することの難しさを感じたのは20年近く前だった。その間、局地的には様々な取り組みがされているものの、地域が衰退していくという大きな流れは変わっていない。

番組は、人口の減少とともに空き家が増えていくとともに地域の安全が保たれなくない、それが原因で更なる人口減と空き家増が進んでいくという負のスパイラルが起こるいう、それは地方に限った話ではなく、東京でも見られる。確かに、街を歩いているとたまにそのような家を見かける。家屋が建っていれば土地の固定資産税が軽減される仕組みなどにより、使われない状態であっても家屋が残されているといったことなどが紹介されていたけど、固定資産税は居住者数と土地面積や家屋の床面積に対して累進的に設定したほうがいいのではないか。それは戸籍上の家族であってもそうでなくても構わない。

一方、使われなくなった建物が放置される状況については、固定資産税に上乗せする形で強制的に積み立てるという方法もあるのではないか。実際に所有者が建物を壊す際にはその額を取り崩して充当することができ、一方、放置された住宅を自治体などが取り壊す際にもその金額を充てる。放置した人が得をするような不公平が多少残るかもしれないけど、そのほうが社会全体の負担は減るのではないか。

ところで、番組では商店街にある貸しビルでの、フロアを細かく分けて若い人たちのテナント利用を促進する取り組みが紹介されていた。こうした取り組みを進めている団体の方が、オーナーの方々の意識が変わることが必要だと言っていたけど、僕は商業地域においては住居と店舗の「上下分離」をすべきだと以前から思っている。香川県高松市の丸亀町商店街での取り組みのようなものが一つの理想だ。近所の商店街から少しずつ店舗が減り、解体された跡に普通の住宅が建てられていくのを見るたびに、起業意識のある人などに店が賃貸されることで賑わいが維持できなかっただろうかと感じる。

僕が家庭を持ち、世代を繋いでいくことができれば、少しは役に立てるのかもしれないけど…と、それはまた別の機会に書くことにして、今の僕でも何か役に立てることはないのか、番組に出ていた人たちや意見を寄せられた人たちと同様に考えてみたい。

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