あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

穏やかに

2009-02-12 07:33:16 | つれづれ
この時期、デパートに寄ると特設のチョコレート売場が並び、大勢の女性客が集まっている。中にはこの時期しか手には入らないような珍しいものもあり、遠巻きに眺めながら、けれどもそんなものをもらう機会もなく、かといって女性たちの真剣勝負の場に割って入っていく厚かましさも持ち合わせていないので、ゆっくりと横目で眺めながらその場を後にする。

今朝、出掛けに鉢植えに咲く花に目が止まった。いくつもの花が開いている中で、この二輪は寄り添うように咲いていた。

気持ちの浮き沈みはそこそこに、穏やかに寄り添う姿が、何だかとても愛おしかった。
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仕事とは…

2009-02-11 07:21:55 | つれづれ
家路につくときは、大きく、そして黄色がかった丸い月だったのに、家に着く頃には小さくなっていた。子どもの頃に興味を持っていたら、そんなことを調べてわかっていただろうが、そのころの僕は夜空を、そして青空も見上げることはなかったのかな…

今朝起きてテレビをつけると、博多織の学校に通う人たちを紹介していた。勤めを辞めて通う人もいて、授業が長時間に及ぶためにバイトもできず、貯金を取り崩しながら年間100万円ほどの授業料を払っているという。

将来が約束されている訳でもないのに、安定を捨てその道を目指す。そんな彼らを追った番組は、「仕事とは…」という問いかけを見る側に投げかけて終わった。

僕にとって仕事とは、生活の糧を得るための手段でしかない。職場もそのための場所に過ぎず、人間関係を求めるのも、求められるのも好まない。だが、仕事が嫌いというわけではない。「仕事とは…」という問いかけと、真剣に機織りに向かう彼らの姿を見ながら、思わず目が潤んできた。

今朝NHKでドラマ「博多はたおと」が放送される。主演の星野真里さんが、ドキュメンタリー番組のナレーションを務めていたようだ。外出してしまうため、リアルタイムでは見られないが、見る楽しみが膨らんだ。

さて、こんな時代だからこそ、「仕事とは」とか、「働くとは」ということを改めて考えてみたい。
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肩寄せあい

2009-02-10 19:24:59 | つれづれ
昼休みに、メールを打ちながら公園を歩いていたら、芝生に腰掛けて食事をとる老夫婦がいた。
春めいた陽気に加えて、温かさが増すように感じられた。

いつかこんな日が来るといいなあと思いつつ、心も身体もすぐに現実に戻った。

また春が来て、歳を一つ重ねる。焦りは今更ないが、諦めと不安と、その他にも様々な感情が浮き沈みしながら混ざり合っていく。その先に何があるかはわからないが、この際それらを楽しんでしまおう…と、思い始めている。
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微かな震え

2009-02-10 07:12:36 | つれづれ
駅前にいる猫は、そこに居着いているのだろうか。まだ行き交う人も多くない歩道の真ん中でしゃがみ込んでいる。

近づいて写真を撮ろうとすると、足元に絡み付いてくるのは、この前初めて会った時と同じだが、僕はその時と同じく足を引いて避けようとした。ふと犬の習性を思い出したからだが、猫の習性はわからない。

解きかけた警戒心をふたたび纏い、背中を丸めるその姿を見ながら、恋のタイミングの難しさを何となく思った。

そういえば、「いいなあ」という女性はいても、心臓がバクバクするようなことはなくなった。それが年齢のせいなのか、それとも感性が鈍ったせいなのか…

ならば、今まで気付かなかった微かな震えを大切にしていこう。
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取捨選択

2009-02-09 07:47:26 | つれづれ
厚くかかった雲の継ぎ目から射し込む光も心細く、その分、天気予報に促されて持ってきた傘が頼もしく感じられる。

昨日は久しぶりに車を運転した。12月に買い物に行ったとき以来だから、ひと月以上乗っていなかった。

一人で出かけるなら、徒歩や自転車、公共交通機関を使う方が便利だし、ストレスや疲労も少なくて済む。が、親をどこかへ連れて行くとなると、車の方がいい。車椅子に乗せて連れて行こうとも考えたが、本人も嫌がっているし、それが原因となってさらに脚が悪くなるのも困る。

そんな理由でもない限り、車を持つ必要は感じないが、突き詰めれば、そんな理由ならレンタカーでも十分だ。だが、使い勝手や所有欲が邪魔をする。

寂しくなる懐と相談しながら、そろそろ結論を出さないといけない。
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照らされる

2009-02-07 23:28:19 | つれづれ
話が前後するが、今日は用事があって浅草に行っていた。

あちこち歩いているうちに夕方になり冷え冷えとしてきて、喫茶店に入りコーヒーを飲んだものの、「回り道をして帰ろう」という仲間の誘いに乗って夜道を歩いた。

浅草寺に着くと、ライトアップされた建物の上に月が輝いていた。今日はずっと何かに照らされていた気がする。
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安らかな眠り

2009-02-07 22:27:16 | つれづれ
上野駅の改札を入ると、微かにディーゼルエンジンの響きと排煙の匂いが伝わってきた。急ぐ理由もないので、その源へと歩いていった。寝台特急北斗星は、出発の青いシグナルを待っていた。

東京口のブルートレインはこの3月で全廃されるが、北の都へと向かうこの列車を含め、数本はまだ走り続ける。

ガラスのランプシェードを通してやわらかに照らされた食堂車には、ディナータイムを待ちきれない乗客が列を作っていた。カーテンを開けた個室の窓から見える人々の顔は、楽しさと不安が入り交じったように見えた。

ちょうど駅員さんが発車のサインを送るその脇の窓に親子連れの姿があった。
小さな子が駅員さんに手を振っているが、仕事中だからか、気付いていないようだった。
だからという訳ではないが、僕は彼に笑顔で手を振った。少しばかり曇っていたその表情に、手を振り返しながら笑顔が戻っていた。

さて、列車はもう福島あたりだろうか。今宵は「ガタンゴトン」というリズムが子守歌となって安らかな眠りに就けるといい。
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暑さ寒さ

2009-02-07 10:42:39 | つれづれ
渡り通路の天窓から差した日のひかりが、通路の床面を照らす。

人の気配がない中で、そこに出来た日溜まりだけが暖かさを感じさせる。

暑さ寒さは、温度計だけでははかれない。
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心持ち

2009-02-06 07:28:43 | つれづれ
今朝はお日さまが姿を表した。空気は冷たいが、それでも何だか心地が良いのは、青く済んだ空が僕の目にやさしく映るからだろうか。

鳩が元気よく飛び立つと、建物にできたその影もほんの一瞬フライトをともにする。そんな影を見ても、心がしばし暖かさを取り戻しすきっかけにはなる。

このまま週末も、暖かい心持ちでいられたらいい。
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種の保存

2009-02-05 07:39:43 | 本を読む
先週、ある本を買い求めに行くと、大崎善生さんの新刊本が並んでいて、迷わす手にとった。

『ディスカスの飼い方』は、表紙を飾る熱帯魚の飼育法に関する本ではない。もっとも僕は、手がかかるとか、お金がかかるといった理由で、ペットは飼わないことにしている。その一番の理由は、他の生き物の生に責任を持ちたくないからだ。

『パイロットフィッシュ』では、細かな熱帯魚飼育の描写が、物語全体に染み渡る効果を持っていたが、この作品ではもっと深く、ディスカスという飼育が難しい、だからこそ人々の意欲を掻き立てる魚の飼育について丹念に描かれている。それは、「そんな魚がいるのか」という程度の僕にも図や写真がなくても何となくわかるくらいのものだった。が、飼育の解説書ではない。

何かを極めていく中で、様々なことが見えてくる。主人公は、ディスカスに深く関わっていくことで失ったものを、ディスカスの飼育を究めていくことで強く認識した。

僕は何かを究めたという経験がない。いつも引き返す道を探し、それがあることで安心している。他の生物の生に責任を持ちたくないのも、そんな自分が選んだ立ち位置によるのだろう。好きな人の心を引き寄せたいという望みも、いや、好きな人が誰かすらも見えない気がする。まあ、それは大きな視点から見れば「種の保存」に適ったものなのかもしれない…
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