2021年4月15日(木)、大津島の大津山(174m)に登った。大津島は、周南市の徳山港から南西10kmに浮かぶ南北に細長い島で、人間魚雷「回天」の訓練基地跡が全国で唯一残っている。大津山は、島のほぼ中央部にあり、しま山100選のひとつ。徳山港から旅客船で18分、島の南の馬島港に着いて、港周辺の回天関連施設を見学した。
回天記念館、実物と同じサイズの回天レプリカ
整備工場跡地(左側)、建物(右から点火試験場・危険物貯蔵庫・変電所)
回天訓練基地跡(魚雷発射試験場跡)
昭和14年に建設された酸素魚雷発射試験場。昭和19年9月から、酸素魚雷をベースに開発された「回天」の訓練基地として使用。回天は、クレーンで吊って左の海上に降ろされた。
酸素魚雷用の発射口。(回天の発射口ではないと注意書きあり)
回天運搬用トンネル
整備工場と訓練基地を結ぶトンネル(長さ247m、高さ4m)。路面には、トロッコの2条のレール跡があった。
魚雷見張所
宇部沖に向けて発射される酸素魚雷を観測するための見張所。正面は野島。
魚雷見張所からさらに上に登った。
展望広場のモニュメント「未来の風」と正面が徳山港
島を北に向かい、ほぼ中央にある大津山へ登る。
大津山(別名砲台山、174m)
荒れた登山道を、ずぅーと生えていたマムシグサを観察しながら、倒れ掛かった竹の下を潜ったり跨いで登った。山頂は草木が生い茂り、全く展望がきかなかった。
島の北、瀬戸浜港周辺を散策した。
大阪城築城の残石
1620年から徳川幕府が外様大名に大阪城を修築させたとき、毛利が大津島から石を運んだ。
ガマの群生地と厳島神社参道
石垣用大石を搬出するために作られた入江が転じた広大なガマの群生地。石畳は、厳島神社参道。
瀬戸浜港(右、黒髪島)から乗船し、19分で徳山港に着いた。
全島民213人、そのうち高齢者8割。大津山の整備まで到底手が回らない。しま山100選選定の経緯から行政の出番だと思った。
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