東野圭吾 著 「赤い指」を読みました。

妻と中学生の息子、実母の3人と1軒家で暮らすサラリーマン前原昭夫は、息子が反抗し、妻は夫をないがしろにし、実母は痴呆があり、幸せとは言えない毎日であった。
ある日、会社に妻から早く帰ってきてほしいと電話が入る。
理由もわからず昭夫が帰宅すると、庭に少女の遺体があった・・・。
いじめに遭い心を閉ざした息子、
息子の顔色を伺う妻、
認知症の母親・・・。
そして、仕事を理由に家族から逃げるサラリーマン・前原
実にリアルな設定で、様々な社会問題や家族とは何かというものを問いかけてくる一冊です。
ミステリーというよりも社会ドラマのような展開。
そんな小説の題名が、どうして「赤い指」なのか?
それは最後の最後まで判りません。
ラストで、”そう云う事だったのか!!”を思わせるのは
流石に、東野圭吾作品!