有川 浩 著 「空の中」を読みました。
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。
高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?
一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。
大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは―。
「空の中」には【白鯨】がいたのだ。
遠い昔、地球が生まれ、人類が発生するずっーと昔から
人間の目の届かないところに、 「全き一つ」の生命体として・・・。
突如現れた【白鯨】と呼ばれる巨大な円盤状の未確認生物(UMA)を巡ってのSFストーリー。
しかし、話の展開は現実離れしておらず、とてもリアルに描かれています。
未確認の知的生物との接触によって、
ある人間は人生を狂わされ、
人類は対応を迫られる・・・。
単なるパニックものと違うのは、登場人物が非常に魅力的である事。
笑わせられたり,ホロッとさせられたり,ハラハラさせられたり
人間の成長を描いたヒューマンドラマとしても楽しめる一冊です。