「ザ・ロード」
公開:2009年 アメリカ
出演: ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット、シャーリーズ・セロン、ロバート・デュバル
舞台は南西アパラチア山脈。
詳細不明の災いに見舞われた世界。
災いから約10年間がすぎ、ほとんどの動植物種は絶滅し、文明は消滅し、灰色の厚い雲と気候変動のために植物は生えない。
生き残る人類の大部分は人食い部族として存続している。
名前もない父と息子は、飢餓や凍死の危機をはじめさまざまな恐怖を経験しながら、倫理や理想を捨てずにひたすら南を目指し歩き続ける・・・。
話の筋は特にない。
終末的な世界と、そこをぼろぼろの姿で父親と子供がただひたすらに南を目指して歩く話です。
近い過去に世界で壊滅的な「何か」が起きた。
地面が細かな灰に覆われ、生命の気配のない灰色に凍りついた世界。
来る日も来る日も陽が差さず、夜は真っ暗になる世界。
何が、何故…という説明は一切無く、主人公たちの目を通してのみの情報で描いていく。
「おれたちは火を持っている」
そんな絶望的な毎日の中で、残り火のような希望と良心とを持ち続ける父子の姿に引き込まれる。
すごい映画を観た・・・。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆