子どものころ、ギリシア神話が好きでした。
たまたま家に子ども向けの本があって、髪の毛が毒蛇で見るものを石にしてしまうメドゥーサの話や、海に住む怪物の生贄になったお姫さまを助ける話など、どきどき、わくわくしながら読んだものです。
その中でも印象に残っているのがトロイの木馬の話。大きな木馬の中に兵士が隠れるという発想や、そもそも敵国のお姫さまを奪ったことが戦争の原因になったということが、子供心にロマンを植えつけてしまったようです。
中学生になると、遺跡の発掘に関する本に興味がいき、そのとき読んで感動したのが『夢を掘りあてた人』。トロイを発掘したシュリーマンの自伝です。
子どものころ読んだホメロスの叙事詩「イリアス・オデュッセイア」を信じ、生涯をかけてトロイを発掘したシュリーマンに、私もロマンを感じたものです
私の中で、トロイ=ロマンの図式ができあがっていたわけですね。
そして映画『トロイ』。
そこにブラッド・ピッドとオーランド・ブルームの名前を見て、絶対見なくちゃ!と思い続け、ようやく、ようやく昨夜DVDで見ることができました。
大作なので二晩にわたって見るつもりでしたが、途中でやめられず、結局12時過ぎまでかかって全部見終わりました。さすがに睡眠時間5時間はこたえますが・・・
とにかくスケールが大きくて、豪華で、圧倒的な映像でした。これは映画館で見たかったなあ。
トロイの城壁の前に、何万というギリシア軍が集結するシーンは『ロード・オブ・ザ・リング』のオークが城壁を襲ってくるシーンを思い出してしまいました。
この作品が単にお金のかかった戦争物で終わらないのは、登場人物がそれぞれ個性的、魅力的に描かれているからでしょう。
歴史に名を残すために戦うアキレス。トロイのため、愛する家族のために戦うヘクトル。そして愛する女性のため戦おうとするパリス。
ブラピが演じるアキレスは、鍛え上げられた肉体で、戦いの場面では迫力がありました。戦いでは常に勝ち、ギリシアの王アガメムノンすら恐れないアキレス。それでもいとこや女性には優しく、また英雄ゆえの孤独も感じられました。
それを思うと、オーリーが演じたパリスはちょっと情けない役でしたね。そもそも、自分がスパルタの王の妃ヘレンを奪ったから戦争になったんでしょ。だったら卑怯者と言われようと最後までヘレンと添い遂げればいいのに、中途半端に彼女を逃がし、自分は戦うんだ!なんて。それなら、最初っから奪うな!っつうの。
と、王子パリスにはちょっと批判的に見ていたのですが、途中で「アキレスのアキレス腱に矢を射たのって、パリスじゃなかったっけ・・・」と思い出し、最後で彼も活躍の場を得たわけなんですが・・・。
そんな弟は置いといて、一番素敵だと思ったのは、エリック・ベナのヘクトルでした。冷静で、妻や子どもを愛し、頼りになるお兄ちゃん。無鉄砲に他国の妃に手を出す弟とは大違い。
最後でアキレスと1対1で戦うシーンは、少しせつなかった。アキレスに勝てるとは思っていなかったのでしょうから。
死体を馬車で引きずるシーンはあんまりだと思いましたが、神話でそういうことになっているようですね。
トロイの王プリアモスを演じていたのは、あのピーター・オトゥールだったんですねえ。気がつきませんでした。そういえば、澄んだ青い瞳が印象的でした。
あと、アキレスの友人のオデュッセイ。彼も素敵でしたけど、この人って、ホメロスの叙事詩のオデュッセイアなんですね!木馬を考え出したのは彼だったんだ!とちょこっと感動。
木馬の場面は圧巻で、きっと本当にこんな感じだったんだろうなあ、と納得しました。
オデュッセイにしろ、黄金のマスクで有名なアガメムノンにしろ、名前を聞いただけでうれしくて、なんだかもう一度ギリシア神話を読んでみたくなりました。
神話を読んだあとにもう一度見たら、いろんな逸話がもとになっているのがわかって、もっと楽しめたでしょうね。
たまたま家に子ども向けの本があって、髪の毛が毒蛇で見るものを石にしてしまうメドゥーサの話や、海に住む怪物の生贄になったお姫さまを助ける話など、どきどき、わくわくしながら読んだものです。
その中でも印象に残っているのがトロイの木馬の話。大きな木馬の中に兵士が隠れるという発想や、そもそも敵国のお姫さまを奪ったことが戦争の原因になったということが、子供心にロマンを植えつけてしまったようです。
中学生になると、遺跡の発掘に関する本に興味がいき、そのとき読んで感動したのが『夢を掘りあてた人』。トロイを発掘したシュリーマンの自伝です。
子どものころ読んだホメロスの叙事詩「イリアス・オデュッセイア」を信じ、生涯をかけてトロイを発掘したシュリーマンに、私もロマンを感じたものです
私の中で、トロイ=ロマンの図式ができあがっていたわけですね。
そして映画『トロイ』。
そこにブラッド・ピッドとオーランド・ブルームの名前を見て、絶対見なくちゃ!と思い続け、ようやく、ようやく昨夜DVDで見ることができました。
大作なので二晩にわたって見るつもりでしたが、途中でやめられず、結局12時過ぎまでかかって全部見終わりました。さすがに睡眠時間5時間はこたえますが・・・
とにかくスケールが大きくて、豪華で、圧倒的な映像でした。これは映画館で見たかったなあ。
トロイの城壁の前に、何万というギリシア軍が集結するシーンは『ロード・オブ・ザ・リング』のオークが城壁を襲ってくるシーンを思い出してしまいました。
この作品が単にお金のかかった戦争物で終わらないのは、登場人物がそれぞれ個性的、魅力的に描かれているからでしょう。
歴史に名を残すために戦うアキレス。トロイのため、愛する家族のために戦うヘクトル。そして愛する女性のため戦おうとするパリス。
ブラピが演じるアキレスは、鍛え上げられた肉体で、戦いの場面では迫力がありました。戦いでは常に勝ち、ギリシアの王アガメムノンすら恐れないアキレス。それでもいとこや女性には優しく、また英雄ゆえの孤独も感じられました。
それを思うと、オーリーが演じたパリスはちょっと情けない役でしたね。そもそも、自分がスパルタの王の妃ヘレンを奪ったから戦争になったんでしょ。だったら卑怯者と言われようと最後までヘレンと添い遂げればいいのに、中途半端に彼女を逃がし、自分は戦うんだ!なんて。それなら、最初っから奪うな!っつうの。
と、王子パリスにはちょっと批判的に見ていたのですが、途中で「アキレスのアキレス腱に矢を射たのって、パリスじゃなかったっけ・・・」と思い出し、最後で彼も活躍の場を得たわけなんですが・・・。
そんな弟は置いといて、一番素敵だと思ったのは、エリック・ベナのヘクトルでした。冷静で、妻や子どもを愛し、頼りになるお兄ちゃん。無鉄砲に他国の妃に手を出す弟とは大違い。
最後でアキレスと1対1で戦うシーンは、少しせつなかった。アキレスに勝てるとは思っていなかったのでしょうから。
死体を馬車で引きずるシーンはあんまりだと思いましたが、神話でそういうことになっているようですね。
トロイの王プリアモスを演じていたのは、あのピーター・オトゥールだったんですねえ。気がつきませんでした。そういえば、澄んだ青い瞳が印象的でした。
あと、アキレスの友人のオデュッセイ。彼も素敵でしたけど、この人って、ホメロスの叙事詩のオデュッセイアなんですね!木馬を考え出したのは彼だったんだ!とちょこっと感動。
木馬の場面は圧巻で、きっと本当にこんな感じだったんだろうなあ、と納得しました。
オデュッセイにしろ、黄金のマスクで有名なアガメムノンにしろ、名前を聞いただけでうれしくて、なんだかもう一度ギリシア神話を読んでみたくなりました。
神話を読んだあとにもう一度見たら、いろんな逸話がもとになっているのがわかって、もっと楽しめたでしょうね。