陶芸教室でご一緒させて頂いている方が、6月に神楽坂でギャラリー・カフェを開業された。どのようなところか、以前から興味があったのだが、漸く拝見する機会を得た。
場所は神楽坂上交差点からやや下り、地蔵坂を入ってすぐのところである。しかし、通りすがりにふらりと入る、という雰囲気ではない。店舗が通りに面していないので、その店を訪れるという目的を持って歩かないと認識できないからだ。地蔵坂に入ってすぐに飲食店が並んでいるが、そのひとつ「鳥竹」のあるマンションの通路に入り、住居部分の共用部入り口の前を過ぎ、隣接する建物に設置されているエアコンの室外機からの風を感じながらマッサージ店の前を過ぎ、一番奥の扉を開くとそこが「てまめ」である。入り口前には白いオブジェがあり、なんとなくギャラリーだなということはわかるようになっている。
こじんまりとした店で、並んでいる商品は全て手作りのものだ。店内の一角が「ワンボード・ワンコイン・ギャラリー」という棚一段一日500円の貸しスペースになっている。利用は1ヶ月単位で月1万円だそうで、棚ごとに陶芸作品、置時計、アクセサリー、こぎん刺し、革製品、などが並んでいる。壁も床も廃材チックな板張りで、壁は白く塗られている。店内中央に4人がけのテーブルがあって、室内がひとつのまとまった空間になっているうえに、大きな掃き出し窓があって採光も良いので、落ち着いた雰囲気だ。
問題があるとすれば、やはり立地だろう。出品作家によるワークショップも開催されているようだが、通りから人を引き付けるきっかけを積み重ねて常連客を地道に増やすことが手堅いやりかたなのだろう。奥まっている分、落ち着いた雰囲気なので、客との心理的な距離を近くすることができれば、既存客による紹介でも客層が広がるかもしれない。
ところで、神楽坂を訪れるのは久しぶりだったが、けっこう変貌していて驚いた。以前に訪れた際に、コインパーキングが目立ち、ついにここも没落するのかと暗澹たる思いをしたものだが、そうした場所で新しい建物の建築作業が進行している。あと数ヶ月もすれば、建設中の建物が完成し、この坂も新たな装いになるのだろう。知名度の高い場所なので、地代や賃料が高く、ここでそれなりの収益をあげるのは楽なことではないだろうが、現にある程度の存在感を築き上げている店も少なくないので、競争も激しいだろうが、ドメイン効果も期待できるだろう。新しいことが起こるのを眺めるのは楽しいものである。
神楽坂を下り、飯田橋からJRに乗って実家へ向かう。新宿で埼京線に乗り換え、18時20分頃に荒川を渡った。車窓から夕焼けのなかに浮かび上がる富士山のシルエットがきれいに見えた。ここから富士山がきれいに見えるのは夏が終わろうとしている証拠だ。身の回りには然したる変化もないように感じるが、もう終わったと思っていた街が再生の兆しを見せ、灼熱の夏も終わろうとしている。つくづく変わらないものというのは無いものだと思う。
場所は神楽坂上交差点からやや下り、地蔵坂を入ってすぐのところである。しかし、通りすがりにふらりと入る、という雰囲気ではない。店舗が通りに面していないので、その店を訪れるという目的を持って歩かないと認識できないからだ。地蔵坂に入ってすぐに飲食店が並んでいるが、そのひとつ「鳥竹」のあるマンションの通路に入り、住居部分の共用部入り口の前を過ぎ、隣接する建物に設置されているエアコンの室外機からの風を感じながらマッサージ店の前を過ぎ、一番奥の扉を開くとそこが「てまめ」である。入り口前には白いオブジェがあり、なんとなくギャラリーだなということはわかるようになっている。
こじんまりとした店で、並んでいる商品は全て手作りのものだ。店内の一角が「ワンボード・ワンコイン・ギャラリー」という棚一段一日500円の貸しスペースになっている。利用は1ヶ月単位で月1万円だそうで、棚ごとに陶芸作品、置時計、アクセサリー、こぎん刺し、革製品、などが並んでいる。壁も床も廃材チックな板張りで、壁は白く塗られている。店内中央に4人がけのテーブルがあって、室内がひとつのまとまった空間になっているうえに、大きな掃き出し窓があって採光も良いので、落ち着いた雰囲気だ。
問題があるとすれば、やはり立地だろう。出品作家によるワークショップも開催されているようだが、通りから人を引き付けるきっかけを積み重ねて常連客を地道に増やすことが手堅いやりかたなのだろう。奥まっている分、落ち着いた雰囲気なので、客との心理的な距離を近くすることができれば、既存客による紹介でも客層が広がるかもしれない。
ところで、神楽坂を訪れるのは久しぶりだったが、けっこう変貌していて驚いた。以前に訪れた際に、コインパーキングが目立ち、ついにここも没落するのかと暗澹たる思いをしたものだが、そうした場所で新しい建物の建築作業が進行している。あと数ヶ月もすれば、建設中の建物が完成し、この坂も新たな装いになるのだろう。知名度の高い場所なので、地代や賃料が高く、ここでそれなりの収益をあげるのは楽なことではないだろうが、現にある程度の存在感を築き上げている店も少なくないので、競争も激しいだろうが、ドメイン効果も期待できるだろう。新しいことが起こるのを眺めるのは楽しいものである。
神楽坂を下り、飯田橋からJRに乗って実家へ向かう。新宿で埼京線に乗り換え、18時20分頃に荒川を渡った。車窓から夕焼けのなかに浮かび上がる富士山のシルエットがきれいに見えた。ここから富士山がきれいに見えるのは夏が終わろうとしている証拠だ。身の回りには然したる変化もないように感じるが、もう終わったと思っていた街が再生の兆しを見せ、灼熱の夏も終わろうとしている。つくづく変わらないものというのは無いものだと思う。
最近、ここのBlogにたどりついて、いったいどなただろう?と思っていましたところ、お教室で一個引きを始めたというので、オ~~~っと。
また、是非いらしてください!
そして作品の展示のほうも、よろしくお願いいたします。