熊本レポート

文字の裏に事件あり

恥知らずの天草広域による新ごみ処理施設事業

2024-03-12 | ブログ
 海を渡ると、そこは公が面倒を見て来たと語られるグレーゾーンの島であった。
 天草出身の長老らが「大義も正義もない」と怒り、全国から嘲笑を浴びせられた「落札率99・75%、技術評価31・54点」の発注先を決めた新ごみ処理施設事業での天草広域連合、そして天草である。
 そうした島だからこそ、手とり足とり国や県が指導し、支援を続ける必要、経緯も判る。しかし武士道、いや日本文化の美徳と言われる「恥を知る」という倫理観さえも無いとなると、根本問題の認識どころではない訳で、二度笑いの価値もないのは確かだが、恥を知る人の居る事も認めて、それを信じ、そこに託す思いからの同事案での根本問題。
 熊本日日新聞(以下熊日略)は1月31日、同事案の現況について、「落札業者側の灰処理施設が未着工で、27年度稼働計画から灰処理を埼玉に求める案が業者側から出て、それを天草広域連合では協議中」と判り易く事実を報道。



 この熊日の報道で知らされた同連合会の実状で、そこに疑問を抱いた住民が、先述の信じる住民以外に果たして何人ほど居たであろうか。
 業者側の「福山(落札グループ企業)での灰処理施設の未着工」という事で、超コスト高の埼玉に灰処理を求めているとの報道だが、同連合の「落札候補者決定基準書」では、「落札候補は広域連合が設置した審査機関(選定委員長・鳥居修一熊本大学教授)において評価、審査し、その結果を受けて広域連合が落札を決定」とあって、先の状況はこの基準に反する。
 即ち評価、審査する選定委員会には虚偽の提案書(福山の落札グループ企業が灰処理を行い再資源化を図る)が出されたという点。同事業の最優先課題とされた焼却灰の再資源化が、偽物によって評価、審査させられた審査会の価値、権威に関わる話で、裏を返せば審査会の名誉にも及ぶ問題。
 同選定委員会は023年5月30日、「提案内容が技術的な観点から広域連合の要求水準を満足する事が見込める内容である事を前提として公平性、透明性確保の観点から『総合評価一般競争入札方式』により落札候補の選定を行った」と発表したが、その後の灰処理責任負担の短縮年数など、同落札業者の仕様書変更(入札受付同年2月24日以降の入札提案書、入札書、同変更書提出は無効)と併せて、これらは選定委員会の述べた総合評価一般競争入札の趣旨、そして同連合が自ら作成した「落札候補者決定基準」に反する。
 確かに遵法と「公正、公平、透明性」を真っ先に主張したのだが、結果は335億8500万円の随契事業。同広域連合も新たな灰処理施設を探し、誘導、協議中となると、この田舎芝居の1つをとっても官製談合、偽計入札妨害といえる。
 これについて同連合の副会長、関連市町議員から問題視、忠告の声が上がらないのも実に不可解だが、これも天草の救いようのない風土なのか。
 これ程の自治行政の趣旨から問題を抱えながらも「027年稼働」を人質にして、この疑惑の発注決定業者への着工に拘り、それを何故に急ぐのか実に不可解な経緯だが、そこが「捜査当局の注視する部分」と、言ってはならぬ事を口にした人物がその中に居た。公金で生活して来た天草ならではの話と終われば、自立への変革を求める一部住民には失礼だが、その一握りに託しての新ごみ処理施設事業における基本問題、倫理問題の提起のつもりにある…。
 

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