熊本レポート

文字の裏に事件あり

第49回衆議院議員選挙熊本選挙区の100人も聞かなかった予想

2021-10-26 | ブログ
 政党支持率5%の政党から出馬の候補が得票率30%を超えたり、まして当確予想を打たれると、今更ながら有権者の戸惑う小選挙区制、また候補者のイメージ選挙戦術に疑問を抱くが、そうした基本的な問題を抜きに熊本地方区の結果を率直に予想すると、公示段階と同じく熊本1区は木原稔氏、同2区は新人の西野大亮氏、そして同3区は坂本哲志氏で、4区は金子恭之氏。






 残り4日間を残して一方には極めて失礼な予想だが、マスコミの世論調査を取るまでもなく、誰にあっても存在する情報を基に俯瞰の機能を働かせて分析するなら、それは同じ回答。
 小選挙区の目的は、異なる2つの政党が政権能力を有して、その政策の選択を有権者に委ねるという選挙制度であるが、現在、政権担当能力ある2大政党は存在しない。
 そもそも「仕事を与えます」という政党の公約はあっても、「10万円、いや20万円の給付金を約束します」といった野党は有権者、いや政治そのものを愚弄するもので、そこに拍手、喝采を浮上させること事態、それは政治の堕落。
 不毛なる政策、また政局だけを執拗に追い、審議は拒否となると、トヨタグループ労連のように立憲民主党離れする労組が出るのは当然で、まして立憲共産党となると、連合新会長のように拒否反応を示すのも常識。
 こうして考えると、野党候補に得票率30%も与える事態、それは異常。
 民主主義は多数決というが、少数の民意も当然ながら大事。
 しかし少数野党の候補は、自らの議席確保に目的があって、それは現実的に死票と言えなくもない。
 やがて自民党を中心に維新、国民民主党までを含み、政権担当能力ある2大政党が生まれると考えるが、その壁となっているのが小選挙区制度で、また国民は信頼出来る野党の育成を怠ったのも確か。
 現在の自民党候補の中には、天皇制を解体させる女性天皇容認、また自治社会を壊すような在日参政権、そして子どもの認知から墓場まで、その家族制度を崩壊させる夫婦別姓推進者まで存在する。
 これらを端っから否定するつもりはないが、こうした日本人の目指す国家、社会観からして、それを有権者に問うべきであって、こうした観点からいずれ自民党は割れる、いや解党、分党すべきと考えている。
 そして中選挙区制度への復帰に拘らず、政界に競争原理を生む必要性。
 それがリベラル右派と保守派からなる政権担当能力ある2大政党で、そこには立憲民主党は残念ながら不存在。
 こうした私見的な想定を含めて、予想したのが冒頭の熊本選挙区予想…。

秋水から読んだ衆院選熊本 雪辱を晴らせられなかったら次のない西野大亮氏

2021-10-17 | ブログ
 目前の19日の告示に迫った第49回衆議院選挙について、その熊本選挙区の予想である。
 これは参加する事に意義があるという政党、候補陣営でも推察可能な予想であって、的中率100%を誇っての傲りの分析結果ではなく常識的、普通に出て来る井戸端の輪から出た見解
 熊本市中央区、東区、そして北区の約42万人の有権者を対象とする熊本第1選挙区は、自民党現職の木原稔氏が得票16万票に迫る(投票率60%想定)勢いで、5回目の再選を果たすのは明らか。
「国会議員より知事、市長職の方が男の仕事。国会議員を目指すなら総理を狙う骨太の人となれ」



 これは古き時代の総理経験者による言葉だが、「木原稔氏は総理を狙える人物」と安倍元総理から二代に渡る総理秘書官を知ってか、そんな評が永田町界隈には多く、清浦総理以来の総理候補として、熊本県民は木原氏を育てることに価値がある。
 ところでトヨタグループ労組は立憲民主党との縁切りを発表し、また連合の新会長も「立憲民主党の共産党との野党連合」に難色を示したが、遅過ぎたという感想と同時に一般労組組合員の政治感覚が今更ながら問われて来る。
 こうして考えると、木原陣営はダブルスコアでの圧勝に向けた選挙戦が求められるが、やはり政治家や政党は、「国民のために何を成すか、成したか」であって、木原陣営には対比して見せる選挙運動で、相手候補を8万票以下に抑え込む戦術が求められる。
 熊本市西区、南区、そして荒尾市と玉名市郡の有権者約31万人を対象の熊本第2選挙区は、雪辱を晴らす元財務官僚の西野大亮氏。



 こうして予想すると、その反発で元に戻される感もする僅差だが、前回2万票の差をひっくり返すだけのエビデンス(根拠)はと、その説明を求められると、逆に「日本人が目指すべき国家、社会観とは何か」と荒尾市、玉名市郡の有権者には問いたい。
 女性天皇容認、靖国に代わる新追悼施設の構想、そして在日参政権推進と、俯瞰の機能を働かせて考えれば、その選択肢は日本人として当然、そこに出て来る。
 80歳の自民党重鎮という詭弁、日本人の心とは相容れない主張を考えると、前回の8万票余りの得票事態が不可解な相手候補。
 選挙は候補者にとって汗を掻く戦争であって、名前の連呼で笑顔を振りまく運動などトンデモないことで、相手候補を正々堂々と政策論で叩き潰す、そんな戦いが西野陣営には求められる。
 80歳という高齢からして、次は同じ官僚出身を後継に担ぐ相手陣営を考えると今回、前回の雪辱を晴らせられなかった場合、おそらく次もないのが西野陣営。
 幸いにして所属する宏池会が生んだ岸田総理の下、相手を潰す堂々とした選挙戦が西野陣営には求められる。
 改めて言うが、予想を覆して再び惜敗した場合、その次のないことだけは明らか。
 山鹿市、菊池市郡、それに阿蘇市郡と上益城郡の第3区と八代、水俣、人吉、宇城、宇土、天草、上天草市と、それに繋がる下益城、八代、芦北、球磨郡と苓北町という広域を対象とする第4区は、寝ている猫でも予想出来る坂本哲志前特命大臣と金子恭之総務大臣。注目されるのは、その得票率。
 5%前後の支持にある野党の候補に対して、30%前後の得票を持って行かれる事が不可解な状況であって、その差は明らかに勝利候補への不満票。即ち、保守系相手候補なら明らかに敗北が想定される。そろそろ、「何を成したか」である。
 ところで自民党の綱領でも掲げられる政策が実現出来なかったり、そうした政治の停滞は何かと言うと、それは競争原理の発生しない小選挙区制度が原因。
 おそらく中選挙区のままで通して来たとすると、敵にもならない野党を背景にして与党は肥大化し、その中で政権担当能力の備わった2大政党に分党したはずである。その区分が保守派と、一方が中道右派。
 いずれ小選挙区制度の下、そうした流れが起きると想定されるが、世論はマスコミ報道とは逆に保守派を求めている事は確かで、そうした不安な安全保障下を迎える。そのためにも有権者側には、闘う政治家の育成が求められる…。


天草広域連合の新ごみ処理施設への初めてのお使い 第3回 先に雲龍型で有りきの新横綱市長

2021-10-17 | ブログ
 男女均等雇用法を持ち出すまでもなく、横綱の土俵入りにしたって力士の取り口、技から決められるもので、雲龍型が良いのか、不知火型が良いのか、机上で比較して選べるものではない。
 6億3500万円の随契という問題性も、また国立公園内における新施設建設問題もサッパリ判らぬ天草市が関与する天草広域連合(馬場昭治天草市長代表)は、新ゴミ処理施設の建設に向け、その選定でストーカ型とシャフト型の両方を一緒に公募。
 ここで、その違いを簡単に語るとストーカ型は、発火時と停止時に発火源としてガスを使用するものの、後は階段状に並べた火格子の燃焼装置によって、ゴミを安定燃焼させる炉で、またシャフト型はゴミの再資源化を優先させる炉で、コークスによってゴミを燃焼させ、それを溶融物として資源化する炉である。





 しかし再資源化が、有害物質を含む鉱滓として研究段階にある点、また稼働中は燃料費が必要なコークス(乾留した石炭)を使用することや、同様な火力発電が公害を生むと環境問題化されている点等から我が国では、安定した普及を見せているのはストーカ型。
 それでは何故、天草広域連合はシャフト型炉に拘ったのか…。
 それを紐解く鍵が、馬場代表の任命した選定委員会の委員にあった。
 新ゴミ処理施設整備運営に向け、その事業者(落札・受注業者)を決定する選定委員会の委員。
 ここに馬場代表は、東北大震災の際に営業で足を延ばした東北から北辻政文教授(宮城大学)を迎えて、思惑の委員に据えた。





 普通、各自治体及び行政事業団体は、地元大学から学識経験者を選定委員に迎える。九州の場合は、県外に求めたとしても九州大学の教授。
 それを馬場代表は、飛行機でも半日以上を要して、宿泊施設の提供まで必要な宮城大学の教授を迎える。
 実は北辻教授は、ゴミの再資源化に極めて熱心なのだが、彼の「シュレッダーダスト溶融スラグのコンクリート用細骨材にしての利用」という研究論文は、新日鉄エンジニアリング(現日鉄エンジニアリング・日本製鐵グループ)の社員との共同研究。
 当然、天草広域連合の新ゴミ処理施設では「日本製鐵グループが浮上」(他メーカー談)という疑いが出て来る。
 天草広域連合は、入札に向けて「コンサル、選定者と資本、人的交流がないこと」と、入札公募メーカーに達示ずみなのだが、6億3500万円の随契問題にも気づかない天草市議会にあっては、黙って隠せば問題など浮上するはずはなく、安心仕切っての土俵入りりである。
 その土俵入りも来年秋の披露という長い月日にあるが、賢い天草市の人々、如何なる詭弁、誤魔化しも通用しないと、これからゆっくり、敵側の戦術を解いて行こうではないですか…(次号へつづく)

天草広域連合の新ごみ処理施設への初めてのお使い 第2回 公募型総合評価方式の入札は98%が官製談合

2021-10-10 | ブログ
 昨年、宇城広域連合(代表・守田憲史市長)は市民の目の届かない密室で、100億円余りも投じるゴミ処理施設を日立造船に発注したが、何を正義の眼から隠したかというと、それは総合コンサルタントを委託した日本環境衛生センターについて、日立造船の入札、受注共同企業体に同社を入れ込んだ事にあった。
 入札参加資格要件として、「本事業に関する検討を委託した企業と資本関係、人間関係において関わりのある企業は、本入札から除外する」と記載されているのだが、守田代表は感謝の意をもって特定の入札参加グループに入れ込み、そして同グループに発注を決めたのである。
 チェック機能は、どうだったのかとなるが、該当市町からの組合議員には、この点を隠して発注承認、同意を求めた。



「知ったのは承認議会の終わった後」
 組合議員は悔しさを隠し切れないのか、今でも憤慨して語るが、そんな侮辱(議会軽視)に対して不服申立て、再入札の訴訟を起こすだけの気概ある議員が居るかとなると、天草市議会と同じく願わくば、市民よりも我が平穏無事。
 そもそも陸に上がった日立造船と、日本環境衛生センターには、疑うべき下地があった。
 それは八代市、そして菊池環境保全組合と連続して受注し、宇城広域連合でも同社受注の有力話が漏れると、
「熊本県は公正、公平に欠いている」
 そんな入札辞退組のメーカーが続出。
 調べてみると、何の事はない、日立造船、日本環境衛生センターともに、熊本県の責任者は県OB。しかも日立造船は県三役まで務めた人物。
 何を隠そう、それを否定する材料が見つからない程、代表の守田市長は忖度しての入札を実施した訳だ。それが先述したルール違反、不正入札。
 ところで、宇城広域組合での入札騒動が真っ盛りの頃、
「天草広域のゴミ処理施設の入札も遠慮しょうか思っている」
 そんなメーカー側の声が飛び込んで来た。
 その理由は、日本環境衛生センターのT氏が、日立造船のY氏を伴って中村天草市長を訪ねたというのだ。
「コンサルがメーカーの営業を表だって手伝うとは前代未聞。業界として告発、訴訟の話まで出ている」
 複数のメーカーからは、かなり強硬な話まで出た。
 その後、中村市長の不幸な死去があって、馬場昭治市長の誕生となったが、「K副市長と、与党派中心に座ったO市議が、果して、その話(コンサルの紹介でのメーカー営業)をどう聞いているか、禅譲(日立造船)なら不参加」と、遠くに居るメーカー側には市長選どころでは無かった。



 入札の構図は、誰が描くのか。
「副市長とO議員、そのアドバイザー兼メッセンジャーが事務局長ではなく、N推進課長」
 これは筆者の推察ではなく、メーカー側の見解である。
 ところが意に介さず、馬場新市長は、東北震災時、家業の地金屋、即ち鉄鋼、鉄材の営業で東北に長期滞在していたのだ。
 これなら鉄鋼グループのメーカーとは、簡単に接触可能。勿論、メーカー側からの接触でもある。
 そして、ここに来て天草広域連合の該当事業に関する実施方針を開いて驚いた。
 事業者選定委員会の委員に、学識経験者の二人の内の一人が、宮城大学の教授なのである。
 他の広域事業組合の場合、選考委員には熊本大学、熊本県立大学の学識経験者を据えるし、さらに優秀な教授を迎えるとなれば、遠くても九州大学の教授。
 それを宮城大学から迎えるとは、巷の噂とは異なり、馬場新市長も凄く意欲的。
 そして、該当の宮城大学教授の論文、経歴を見ている間に、馬場市長の描く新ゴミ処理施設の計画が浮上して来た。



 多分、失礼ながらK副市長やO議員では考えられない構図。故中村市長にも決して劣らぬ行動力、それを知らされた思いがするが、秋の長い夜とはいえ、焦点の入札までは、まだ約1年。
 ゆっくり、限られた賢い人に解いて行く道筋を語りたい…(次号へつづく)
 

解散前に熊本選出代議士に贈る言葉

2021-10-08 | ブログ
 「ご苦労様でした」とは、お一人にしか捧げられない4年間と思うが、その理由、根拠は自ずから理解の出来る話と考えても、トンとご本人さまには判らないようなので、忖度や配慮の多き中、敢えて贈る、いや送る言葉と31日の想定。
 多分、相手が敵にもならない野党候補とあっては、後述の中の二人も再選の前祝杯を予想するが、自民党が本気になって候補公募するか、保守党が結党するとか、またまた中選挙区制に戻りでもすると大方、浪人の身と想定するのが、この二人。
 2区の野田毅さんは自民党要人、51年の代議士歴、その笑顔で80歳を越えても期待する支持者の存在は貴重だが、野田さんの政治歴、政策にはからっきし疎いと思われる、その貴重な同支持者。



 指紋押捺印全廃の当事者として、地域社会の安全、安全保障上から、その政治的行為を嘆く者は多いし、また北朝鮮への経済制裁反対には、拉致被害者家族会からも批判の声が挙がったし、また靖国に代わる新追悼施設の建設計画には、「英霊への冒涜」だと遺族会から反発は起きるし、それに「女性天皇容認」、「夫婦別姓、戸籍制度廃止」となると、その貴重な支持の有権者に批判の目が向けられるのは当然。
 まァ今回は厳しい選挙と想定されるが、仮に不可解な貴重なる支持者で幸を得たとしても僅差。だが、それが崩れる可能性は極めて高い。
 3区の坂本哲志さんは、記憶にも残らない風だとの評にあったが、二階前幹事長の指示で、前々回の総裁選で早々と森山裕議員と石原派分断を図り、その功績で後なしの大臣(特命担当)ポストを得た。



 しかし予算委員会での読書が、別腹問題とともに報じられ、秋風の様に終わり、加えて前回の総裁選でも早々と有権者を嘲笑うかのような人気と知名度に走った。
 その国民の目指すべき国家、社会観とは異なる候補を総裁選で担いだ後の今回、自民党支持の保守層からターゲットとされ、保守派から対抗馬を立てられると、危険な当選と予想される。
 しかし今回も可能性の厳しい立憲民主党候補が相手では、価値ある棄権票がそれに加わっても辛勝と想定。
 4区の金子恭之総相は、日頃のどぶ板運動が実っての悲願の大臣と評される以外、目立った内容は今はなしといえる見解だが、今回も大臣を看板に辛勝するのは明らか。



 こうして考えると、政治の活性化が必要な熊本県で、競争原理を生む中選挙区制に戻すか、平穏無事は政治にロスを生むと気づく自民党県連が待たれる熊本県…。