熊本レポート

文字の裏に事件あり

県漁連会長選挙を待つ合間に次県議選の傾向と対策 玉名郡市区第2回

2018-09-12 | ブログ

 5選となったら『議長』と見られていた森浩二議員に健康問題から勇退話が浮上し、次県議選での玉名郡市区は俄然面白くなった。
 先に出馬予定候補を挙げると、現職の浦田祐三子議員、玉名市議から鞍替えの城戸淳氏、それに和水町の坂梨前町長の子息で野田毅代議士事務所に勤務の坂梨豪昭氏、そして共産党からの予定者を含めて4人。
「誰が出馬して来ようと、現職が有利なことは確かで、浦田さん(女史)の当確だけは明らか」
 農家の主婦は語るが、別の農家の主婦は「現職2人が何を成したか、その実績が見当たらないから新人擁立の話が出るわけで、現職が有利とは限らない」と、それに否定的な見方を出した。
 確かに政治歴が超長く、前JA熊本県果実連会長でもあった浦田勝氏は、激戦を予測する中で息女である祐三子県議の4選に向けて、JAたまな組合長に浦津氏を据えて、また玉名平野土地改良区の理事長職を高﨑前玉名市長に禅譲したとも語られている。
 そうなると当然、女性候補として半分の女性有権者へのアピールも有り、また野田毅代議士支持と支持者が重なっている強みもあって、「1番はなくとも2番手はある」という自信の声が挙がるのも確か。
 それでは「1番手は誰か」となるが、次衆院選を睨んだ野田VS西野という代理戦争も色濃く予測されて坂梨、城戸氏のいずれにも甲乙付け難い状態。結局、負けた方が3番手の落選者となるが、玉名市議会での8VS5から想定すると、野田派の票は浦田女史にも流れることで逆に城戸氏の有利という想定もされる。
 反対に坂梨氏が、これを意識して踏ん張り過ぎると、2番手は確定と見られた浦田女史が前予想に反して沈むという予想もされてくる。これは反対に浦田陣営側の戦術にもいえるわけで、農協票に加えて野田派票を取り過ぎると、坂梨氏は3番手という見解も現実味を浴びてくる。即ち、ここでの戦いは野田派二人の戦いという構図が予想されるが、逆に城戸氏もこの構図(競い合い)の狭間で沈む可能性も十分ある。
「猿は木から落ちても猿だが、政治家は落選するとただの人」(大野伴睦)
 選挙は他候補者より、より得票することにあるが一方、他候補により得票させないことにもある。それが選挙戦術であって、選挙は告示半年前の戦術次第で大きく変わる。
 有権者の中には何を公約とするか、何を成したかと候補者に問い、迫る者もあるが、残念ながら地方選挙で、それが問われた試しなどなく、地方議員は当選してこそ議員であって、「落選するとただの人、またそれ以下」である・・・。


県建設業協会、県漁連会長選挙と瓜二つの統一地方選挙 第1回

2018-09-09 | ブログ

 如何なる選挙にあっても、有権者に信を問うべき争点とは何んなのか。
 5月21日、熊本県建設業協会は新会長に土井建氏(土井組代表)を選出したが当初、同氏は第三の候補予定者であった。語るのは同協会元役員だが、「一番手として手を挙げた人物が、業界の政治倫理とかで挙げた手を降ろす際、二番手として推された人物家に対して『おまえも降りろ』と条件を突き付け、そこで第三番手の登場となった」と明かした。
 また6月末に任期切れの熊本県漁業協同組合連合会長だが、上田浩次現会長の出馬は認められるのか(部会理事選挙で落選)、そして次期会長として有力視されている藤森隆美氏(川口漁業協同組合長)への一部役員らの猛反発の理由とは何なのかと、第三者には疑問符を打たせたまま同会長選挙は秋を迎えようとしている。
 選挙に延期など基本的にないのが統一地方選挙であって、その来年の県議会議員選挙に向けて、各選挙区では出馬の顔ぶれも出揃いつつあるが、玉名郡市区では5選されたら『議長』と見られていた森浩二議員の今期での勇退話が飛び込んできた。
 そうなると、残る現職の浦田祐三子議員による独り勝ち、抜け出しを予想させるのだが、それを阻もうと新人3人の動向が語られ、「予断を許さぬ選挙区」の様相を見せ始めた。(つづく)