熊本レポート

文字の裏に事件あり

368億円の契約解除とNHKまで走り込んでも天草広域連合の疑惑解明は有志36人の正義への理解とそれを追う熊本日日新聞次第

2024-06-13 | ブログ
 2021年10月に天草新ごみ処理施設事業計画に初めてお使いに行き、そこでの直感通り自治能力31・54点、コンプライアンス違反度99・75パーセントの天草広域連合(馬場昭治連合長・天草市長)による新ごみ焼却施設、同運転管理の契約(368億5000万)が解除となった。同契約を解除させたのは小島章利氏他35人の天草市有志の会(天草島民の生活環境を考える会)で、同契約は違法だと住民監査を請求した目的に対する彼らの極めて悔しい回答。この市民有志36人の正義的な発動が無ければ、先述した異常的な彼らの第三セクターは、稼働に向けて暴走して居た訳で、「事業提案書に虚偽申請が見つかり、入札そのものが無効であったとしての契約解除で、住民監査請求された契約での違法性は認められず、たまたまタイミング的に重なった(違法とする監査請求)だけである」(同連合早見課長)との見解は自己弁護での詭弁。更に判りやすく表現し直すと、俯瞰の機能を働かせられない幼児のメッセンジャー。


住民監査請求が実った天草島民の生活環境を考える会(熊本日日新聞)

 彼らも認める「入札の無効」とは「競争入札法における違法」であって、そこで双方が契約を交わせば『違法的な契約』は明白。
 こんな非論理的な公言がまかり通るのが悪しき天草の風土で、有志36人以外の大方が、この悪しき風土の中に在って、これが問題を長期化させたのも確か。
 それでは外から「悪しき天草の風土」とは何かを改めて説明すると、契約解除に当たり馬場同連合長が「双方が損害賠償を要求しない『合意解除』を目指す」と発表(既に合意)したのに対して、本渡商工会議所(天草市)の某役員が「馬場市長らしく『丸く治めた』」と歓迎。詳しい説明は省くが、これが悪しき天草の風土。
 一方、大西熊本市長はJR上熊本駅前広場の屋根落下事故で、施工に携わった2業者を相手に1億円の損害賠償を求めて提訴。市民のために再施工する必要が在るとして、その原因が建築ミスだと判明した以上、それを市民に負担(税金再投入)させる訳にはいかないと、建築2業者に損害賠償を求めた。
 しかし、この同広域連合は「虚偽申告での契約解除」だと理由を上げて、契約した川崎技研・九州テクニカルメンテナンス側に非があったとしたが、その賠償責任は求めないと開口一番に発言。
 契約解除で再入札となった場合、再入札から建設、そして同稼働まで5年は延長と想定。その間の既設における補修工事費は年間約3億5000万円と推定すると、5年間で約17億5000万円。それを異常にも早々と賠償責任を求めないとした同広域連合、そして支持の市民らが「丸く治めた」と讃える裏は、この被害、損失を天草住民10万人が負担するという中身。ちなみに新生児から高齢者まで、3人家族で約5万2500円の負担。これが先の大西熊本市長、熊本市民とは異なる馬場連合長、天草住民の悪しき天草の風土。
 同連合長の首長選挙は、来年2月と発表されたが、余談ながら「大谷翔平でも対抗馬として擁立しない限り現職の再選」という見解で、その理由がこの悪しき天草の風土。もしかして告示2ヶ月前くらいになって、無作為候補選出とまでは言わないが、勝てる要素が6割もない候補が現れても、そこは勝つまで待つという無投票の方が次の任期中での価値。
 1年程前、全国的な物笑いとなった技術力評価31・54点が、落札率99・75パーセントで落札した該当の新ごみ処理施設と同運転管理の入札結果について、天草出身の長老らから「天草の正義、大義はどうした」と怒りの声が上がった。しかし、天草の正義は36名ながら生きていた。彼らが同批判を払拭し、名誉を回復。
 彼ら36の正義を拡大するには、ここまで述べた悪しき天草の風土という中、その進軍は実に困難な悪路かと予想されるが、これは明日の天草を担う高校生、中学生らの誇りとする自信、そして希望に大きく寄与する事は事実。
 そういった意味で「天草の正義、大義はどうした」と嘆いた天草出身の長老らが、この小島、山口広則氏らの「天草島民の生活環境を考える会」に激励の言葉を贈るのは先輩としての筋的な礼。
 
【最後まで正義を貫いた勝木、松岡、平山、塩田組合議員】

 さて、この36人の有志に期待するとして本題に戻るが、 入札での虚偽申告とは、公正、公平を趣旨とする競争入札法の根幹に係る問題。同入札法から同問題は極めて重大な問題で、地方自治法、そしてコンプライアンス上から直ちに公共工事参入への処分は常識(1年以上の指名停止が妥当と関係機関では語られる)。同時に熊本県、国土交通省への通知、報告が自治体、第三セクターとしての義務だが、それを同連合は「賠償責任は要求しない」と同じく意識してスルーすると想定。
 その理由は、ここでは断定としないで、疑いの可能性が極めて高い推察からの説とするが、解除された契約は、異例中の特例として焼却処理施設の建設での契約と、焼却灰の処理を含む運転管理での契約(九州テクニカルメンテナンス・酒井喜代司代表・熊本市東区)という二本立ての契約に途中で変更された。
 同じく灰処理会社に関する点で、同広域連合は異常とも思われる程の拘りを見せたが、この二つの点、勿論、「損害賠償責任を要求しない」という点を重視すると、灰処理会社(ツネイシカムテックス)の川崎技研・九州テクニカルメンテナンスJVへの参加には、同広域連合側の誰かによる指示、介入があったのではないか、そんな疑惑も浮上する。
 ここまで述べた必要課題は、議会を通じて最終判断、そして執行となるが、その賛否を天草、上天草市議会議員、苓北町議員に問い、同回答は公開する必要がある。無回答も含めて反対する議員は後述する黒い噂のラインとして、改革には荒療治が求められる。それが明日の郷土を担う高校、中学生に寄与する事で、悪しき天草の風土と同じ譲歩、曖昧な改革では何の進展にもならない。
 昨年8月17日に同広域連合は福山市を現地視察して、申告のあった灰処理工場の存在しない事を確認し、その上、福山市の「焼却灰の越境搬入は認めない」というルールを聞いていながら、それを隠蔽して同月24日の議会で契約を図った。


【悪しき天草の風土と指摘された旧本渡市役所出身のK県議仲介による上天草市議会選出の2組合議員に対する1夜抱き込み戦術】

 先に述べた自己弁護的な詭弁と同じく、こうした隠蔽(該当事案を更に問題化した一因)を異常とも思わない悪しき天草の風土。地方公務員は第三セクターの職員、特別職であっても住民への公僕としての奉仕者。その地方公務員法からして公正が基本である地方公務員の隠蔽、虚偽報告に何ら処分が下されず、「違法でも平穏無事を優先」という悪しき天草の風土が異常。


[地元高齢者が連合長の原点と語るババ商店の沿革・Google]

[馬場昭治連合長・天草市長・・熊本日日新聞]

 それが結局、議会にも図らず「損害賠償の放棄」となっていると推察するが、これは地方自治法第96条第1項の「権利の放棄」に違反するのではないか。
 更に今回の該当事案で、先に上げた想定される損失、被害額はともかく、新聞報道の「ここまでの損失はない」(同連合長)はコンサル料、選定委員会費用、現地視察費は全て連合長の自腹だったというのか。
 競争入札法、地方自治法、地方公務員法からして、ここは違法のデパート。
 先ず天草島民の生活環境を考える会が行動すべき事は、虚偽申告で入札を無効とした契約解除の企業G(グループ)への損害賠償の請求。これは島民の生活に与える重要な課題。
 次に社会生活を営む上で重要な遵法、そして義務から違反G企業に対する処分と熊本県、国土交通省への同報告。
 そして公正、公平な民主的な地域社会構築の上で、違法公務員、特別職の処分。
 この三つを議会に求める必要があって、その結果で最大の疑惑が必ず解明されると確信する。
 勿論、相手は悪しき天草の風土だが今回、関係者の間でも北薩(鹿児島県出水市)ラインでの黒い噂が浮上していて、それを見極める上でも三つの行動が求められる。それが明日の地元を担う高校、中学生への最大のプレゼント…。 

【名探偵コナン調的な見解】破棄された今回の契約は、異例的なしかも特例である建設と問題となった灰処理を含む運転管理とを分けた分離契約。即ち何れか、もしくは当事者外が得するとしての分離契約。そして、この分離契約は広域連合側の承諾を要する。灰処理の専門家が、これまた異例の東北から選定委員会副会長に迎えた宮城大学の教授。また運転管理で契約したのは地震、水害等の多額寄付で業界から異常的な営業との苦笑いも出る九州テクニカルメンテナンスで、同社は天草市下水道、本渡浄化センターとは密接な関係。即ち、今回の異変で代表企業ながら渋い顔は当然だが、横になってまだ余裕の川崎技研の理由がここにある…