熊本レポート

文字の裏に事件あり

熊本県で目くそ鼻くそ候補に迷った際の統一地方選挙での清き1票の価値

2023-04-05 | ブログ
 2日の朝、春風に舞う桜の花弁を叩き落とすかのようにして、階上まで上がり込んで来た「自民党と統一協会の解体を求めます」の声。統一地方選挙へ出馬の共産党候補による選挙カーからの声だが、日米安保条約反対までは出なかったにせよ、そこには地方都市ながら地域社会、身近な住民生活は不存在。
 この4年の間、阿蘇外輪山には九州農政局も懸念したメガソーラが出現し、石灰石で山肌を覆って、パネルの大白山化を造り上げてしまったし、また熱海市での土砂災害を思い出させる無許可の土捨て場も現れたが、彼らはそれら地元の政治問題は無視、放置で通した。
 そもそも自民党と思想、主義団体との繋がりを批判するが、彼らの所属する政党は「破壊活動防止法」に基づく国(公安調査庁)の調査対象団体。目くそ鼻くそだが、与党という立場から地元へ利益誘導して貰う得権、その自民党の方が優位に在る事は明らか。
 ところで身近な政治という事で、朝から夕方まで「弱者」、「人権」、「平等」を連呼する候補も最終日に向けて走るが、これには倫理的に逆らえないし、また逆らえない風潮にある。
 しかし弱者、人権、平等の主張が全て正義かとなると、それは個々の論理で否定される。
 社会保障制度の充実、充実過程にある現在、議員提案した自治法実績があるならともかく、現制度における支持者住民との橋渡し役(地方公務員の多忙という屁理屈を逆手に取った役割)をもっての弱者、人権、平等だとすると、それは公金ビジネスの政党、候補者であり、彼らが批判する地方自民党の利権と何ら変わりはなく、ここでも目くそ鼻くそだと言える。




 そもそも、こうした地方野党議員が無実績、無効果で年間約1300万円(期末手当や政務活動費を含む市議)、同約1700万円(同県議)もの報酬を何ら遠慮もなく懐に入れるのが問題。
 首長、自民党議員の利権と事あるごとに批判する野党議員は、年に120万円以上もの議員調査費(政務活動費)を貰っていて、何故に執行部、批判する与党議員の首も取るという姿勢の追求が出来ないのかが最大の問題だが、裏を返せば執行の検証役というのは失格で、政務活動費としての公金支出は無駄と結論される。
 議員活動が暇だからか、そんな彼らは揃ってNPO法人好きでもある。ここで120万円以上の政務活動費を使ってお互い、その法人調査に入れば「公金チューチュー」が現れ出る可能性もあるが、そこは「あ、うん」の呼吸で互いに避けるとなると最早、野党地方議員候補への貴重な1票(投票価値)は存在しなくなる。
 一方、自民党の地方議員候補はどうかだが、地方政治が中央政治と直結する現在、あの判子を押したような「公明党推薦」とは何んなのか。
 当然な事ながら理念(政治原理)の相違から「公明党推薦は不要」と、国政選挙に挑む自民党候補の居る中、先に紹介した野党議員が怖いというレベルで、「公明党推薦」での議席確保が優先では、これまた明らかに無用が妥当な地方議会議員選挙での自民党候補。
 告示まで甲子園での喫煙、飲酒議員の再出馬を巡って、ここでは色々な動きもあったが、暴言告発を挟んで地元紙まで参加の地方政局を考えると、責める側にも目くそ鼻くそ。
 選挙直前に飲酒運転で捕まった候補、また固定された補助金を選挙資金に引き出した候補まで存在するが、地方都市での緊張感のない地方議会議員選挙では、価値ある清き1票は神棚…。