熊本レポート

文字の裏に事件あり

クラブではなく事件は現場(2)  事件の裏読み先読み

2014-02-27 | インポート

 25日の開会前、某市議会の古参議員が市長と副市長の二人を訪ね、「建設部長を任命した市長の責任を回避するには副市長に腹を切ってもらうしかない」と、自ら作成してきた「辞任表明」の挨拶原稿を持って副市長に詰め寄った。身に覚えのない副市長はもちろん、市長も「何で?」と訝しがるのは当然だが、田舎の自治体には時に予想される奇々怪々な終結シナリオ…警察グラブ様…。
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 昨年、西日本銀行の筑豊区支店で発生した女性行員による1億数千万円の資金流用事件だが、被疑者が未だに逮捕されておらず、全容の解明に遅れを感じていたところ、当人が発覚後に自殺未遂で保護されて、その後は精神病院に入院していることが判明。
 過去にも例はあったが、精神病院は一般病院と異なり隔離された場所で、そこに逃げ込まれたら警察も手の出しようがない。複雑な事件で老齢な弁護士が悪知恵から使う手だが、そこへ誘導したのは果たして誰か?
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 過労やサービス残業、そして不法業務まで、内部告発や市民による通報を公益として国や地方自治体はそれを推進する姿勢にあるが、そこに「公益通報者保護法の改正」まで弁護士会から出てきている中、「逆行の公務員」と名指しされる批判が出た。行政担当課が該当業者の確認、指導に入るどころか、告発者や通報者の名前を通知し、同事案の揉み消しに協力というのである。その関係を彼らは「契約書なき癒着(アルバイト)」と語ったが、それは予想される実態と見過すべきか、それとも彼らの訴訟に期待すべきなのかと、そんな次元の事案でないことは確か…行政クラブ様…。


事件はクラブではなく、現場で起きている(1)

2014-02-19 | インポート

 三分の一の議員が身の危険を感じて欠席するのはもちろん、町議長が防弾チョッキを着用して登壇するなんて他の自治議会では考えられないことだが、この筑豊地区を含み北九州は警察と暴力団とが睨み合いを続行中。2月13日には同警戒活動で派遣された大阪府警の巡査部長が、休憩中の同僚に拳銃を向けたとして懲戒処分(当日付けで依願退職)となるなど、長引く捜査と警備に警察側もストレス満杯といった状況。
 ところで福岡県警は行橋市の会社役員二人を逮捕したが、その容疑が二年前の銃刀法違反(拳銃と実弾所持)。過去の拳銃所持を理由に逮捕したのには何かあると現場は伝えてきたが、その背景は航空自衛隊の築城基地にあるのではないか。
 米軍の日本各地でのオスプレイ飛行訓練と合わせて、航空自衛隊のオスプレイ導入も始まるが、築城基地にオスプレイが来るとなれば、防衛省予算で基地の拡張工事が発注されるし、これに付随して各種補助金も交付される。その結果、利権を巡って激しい争奪戦が水面下で繰り広げられる。この前提で行われた県議補選と二人が何らかの繋がりはなかったか、捜査当局の目はそこにあるのではないか。
 また福岡市天神で四日の深夜、乗用車が次々と車に衝突し、最後はガードレールに自ら激突して止まるという事故があった。運転していた男と助手席に乗っていた36歳の二人は救急車で病院に運ばれたが、その内の一人が脱法ハーブを吸引していたことが判明。同交通事故での負傷者は26歳から61歳までの十五人と報道は全国区となったが、その割には二人の氏名が発表されず、さては福岡県警の幹部か県議会議員のバカ息子ではないかと、そんな情報も流れた。
 そんな中で、その事故車がイギリスの高級車であるレンジローバーイヴォーグであった線から運転していた男は、福岡では有名なフランス料理店の息子ではないかと、そんな話も出て来ているが、もう一人の36歳は…。


鹿島の苦いミス、南関町のBIGロス

2014-02-15 | ブログ

  東京・青山で、入居前になって壁や配管用貫通孔が施工されていなかった、という田舎の大工さんでもビックリの大ミスをおかしたスパーゼネコンが出た。
  最高価格3億5千万円、最多価格帯で1億4千万円台というから庶民には想像のつかない超豪華マンションと思われるが、全86戸の83戸が契約したという中で、これから引っ越しという段階で大問題の発生したのは高級分譲マンション・ザ・パークハウス グラン南青山高樹町である。
  施主の三菱地所はブランドイメージを念頭に手付金を返金した上で、その返金額の二倍になる迷惑料を支払って合意解約を結び、入居を一年延期で処理する予定のようだが、家庭の主婦大工からも笑われるミスをおかしたスーパーゼネコンはどこかというと、それはミスターゼネコン・鹿島…鹿島建設である。株価300円相当の失態(現350円)といえる。
  鹿島はミスターゼネコンと称されているが、アウトサイダーとトラブルがピカイチな点は周知の事実。すなわちコンプライアンスに疑問符の打たれるスーパーゼネコン。
  その鹿島が24年10月、熊本県公共関与管理型最終処分場(南関町)の建設を52億2900万円で受注し現在、いまだ基礎工事の段階にあるが、ここにきて同工事の入札、発注に市民オンブズマンの注目が集まっている。
  入札は総合評価による条件付一般競争入札で実施されたが、その肝心要の総合評価の中で、同社は「自然災害」及び「地域住民への配慮」で劣っていたことを地域住民は知らない。Kimg00431_2
  また入札結果(鹿島の落札)が前情報として当時、福岡七区の代議士事務所から三日前に知らされた。この時、鹿島側は「副知事も幹事長(自民党県連)もご立派な方」と噛み合わないセリフでコメント。もちろん、事務管理の営業所長に徳島県警による八光海運の摘発、許認可権益等の話は他人ごとも当然。
  だが、事実か否かはともかく、某県議の「鹿島から3億円」という話もある。ただ5・7パーセントとは眉唾の感じがしないでもないが、県議仲間にも「嫌われ者」と噂されても、「性格は真っ直ぐ」と評されている彼の発言だけに全くの嘘ではないと、いまになって関心が集まっている。現地の町長選挙が終わって、北から入る市民オンブズマンの動きが注目される…。


新JA 熊本会館は大成建設か…?その要らぬ検証 第二回

2014-02-14 | ブログ

  さらに、「彼が入札の設定に参加」といったことを示唆するようなセリフが、続けて投げられたのである。相手には子供相手の戯れくらいの感じであったことは確か。
  当然、名指しの彼は地域的にこちら側にある人物…そう判断すると、答えは予想通り早かった。
  同時に「大成建設が新JA熊本会館の建設に関して見積もりを取っている」という建築関連業者の噂も後押しをした。そこからは早かった…。
  ところで、「積算収集」も入札参加の見通しが出てきたらどの業者でも行う仕事な訳で何ら問題はないのだが、ここでの独り走りは不可解と同業者なら誰でも思う。
  そこで浮上するのが前述した「入札設定への参加」であって、自己流にその状況を想定させて貰うと、それは「入札参加資格、条件の絞り込み」である。建設業界では、絞り込みについて「競合業者外し」ともいうが、それは「自社は有して、競合業者には有しない資格、条件」であって、謀り外す行為。
  規模や実績で入札参加資格業者が仮に15社あったとすると、これを極論的な例だが仮に「本社の玄関が北向の業者で、T社と友好関係にあること」と条件を加えると、それは5社程度に収まるどころか、思惑通りの発注先となる。
  さて、ここで「名指しされた人物」だが、彼は大成建設熊本営業所の前所長で、現在は同社九州支店の「(建築)営業部長」である。いままで述べてきたストーリーからご理解、ご納得を頂けたのではなかろうか。
  彼なら建築業界については専門家で、「競合外し」には持ってこいの肩書き。もちろん彼や大成建設を批判するつもりはない。それも営業といえば、その一つである。
  だが、政府系金融機関やJAが関与する発注事業と考えての発注者側の姿勢、品格は想定通りなら疑われる。
  ここまで述べて「新JA熊本会館建設の発注先は大成建設」という読みに無理があるだろうか。
  それでも「発注は東京の三井リース(建物)」といわれたら、Cランクと評された単農協長辺りからは会館の「か」の音も出ないのは想定内だが、世の中は都合の良い者にとって、再選も「平穏無事が最適」と、実に巧く出来ている…。