熊本レポート

文字の裏に事件あり

拝啓  南阿蘇村の新村民様・・・最早、村の明日はあなた方の意気に委ねられた

2015-10-29 | ブログ

 村民の農土からの叫びに不愉快、揚げ足、遺恨と暗い被害妄想の反論を並べられるだけ並べ、それを住民に配布した首長が日本の自治史上他にいたであろうか。
 自己の肯定と保全から、それを擁護し、邪な策まで社会正義に掲げる者、平穏無事だけを願う中で倫理観、善悪の判断さえも喪いし村の議会。また一方、村民の正義を背景に立ち上がりし背く者もあれど、前線にて泥を被ることを拒み、身を呈して動く気配もなく、その背く者らの小屋を安住の場としてただ神風を待つ。村はやがて何もなかったように治まり、一年半後も風は同じ向きで吹く・・・。
 あなたは、そんな理不尽な村を認められるか。それを放置できるのか。最早、村の将来は新村民のあなた方の意気に委ねられた・・・。
 

 熊本県は四月、南阿蘇村の長野敏也村長が「中山間地域等直接支払制度」による交付金の対象にあった(2010年~)親族の農地を無断で駐車場に転用していたと指摘。
 長野村長は隣接する甥の協定農地約四〇〇平方メートルにおいて、それを指摘されるまで約一年七カ月間、駐車場に転用。
「明らかな協定違反」(九州農政局)
 同制度の協定に自ら立ち会い、協定の中身を熟知しているはずの村長の違反行為となると、それは過失ではなく、故意的行為。
 問題が発覚した時、村に係わる医師が地元紙に「自ら弁済して、村長を辞職する。それが政治家の責任」と意見を寄せたが、村の六月議会では問題視する村内各地の農家約四〇人が傍聴席を埋めたにもかかわらず、村長が同問題で陳謝すると議会の質問は誰一人としてなかった。
 傾斜地が多く耕作面積の狭い中山間地域は、農業の生産条件が平地部と比べて極めて不利ということで、集落ごとで協力し、農用地としてそれを続けていくという約束において、そこに交付金が支払われることになった。
 一方、その中山間地域等直接支払制度における交付金は、その四分の一が「観光物産店で働く若者から年金生活の高齢者まで含めた村民の税金」である。
 それを考えると、「負担軽減を求める意見書」(太田村議会議員)など、多くの村民にとっては「勉強不足」、また「一部に偏った嘆願」というのは確かな見解で、「政治家として失格、憤りさえ感じる」(看護士)という本音は正解。
 もちろん、返還金の求められた長野集落の協定者(五十八名)には村民も同情するが、彼らのためにも求められるのは所在責任。
 批判される太田議員も「原因は村長」と認めているわけで、そうした責任追及を「政争の具」と拒むところが不可解な結論。
 そもそも協定の立会人である首長が「認識が甘かった」と、それを「過失」と言い訳すること事態が執行人としては失格。
 首長の認識は首長としての基本的条件だとすると明らかに「故意の行為」であって、先述した医師の主張通り「返還責任を自ら負って、政治家として辞職」は一般的な常識。
 ところで事件の発覚後、直ぐ「辞職に値する罪」と投書があって、マスコミも不可解な議会の対応を報道して、そして村民の一人は「村長告発」まで起こしたが、それでもこの理不尽が見逃されようとしている背景は、良く言えば「争いを好まぬ風土」で、悪く語れば「消極的な公的使命感」。さらに分かりやすく説明すれば、それは「政治家不在」。
 村の一人は「政争は好まぬ」と言ったが、今回の村の事案は「政争」である。政治上の争い、対立であって、村の将来に向けても避けてはならない政争。JAあしきたの未来を良くする会は、一三七一名の署名を集めて、総大会で理事全員の解任を決定したが、南阿蘇村の現状、将来を考えると案外、理想とするリーダーは新村民の中ではなかろうかと期待し、祈るのだが・・・。


農地無断転用の責任所在・南阿蘇村からの声(理不尽)

2015-10-12 | ブログ

 南阿蘇村の農地無断転用問題が半年も足踏み状態にある中で、その南阿蘇村の村民から同問題について寄稿があった。南阿蘇村、同議会議員は、この「交付金は村民負担金」という主張に反論はあるか?
 

 南阿蘇村など中山間地域は、農家数や農業生産額で全国の四割を占めていて、食料を安定供給する上で、重要な役割にあります。
 また美しい山や谷を持つ中山間地域は、熊本市など都市部住民の水源地でもあって、そして美しい自然の治水において、都市部への雨水の急激な流出も防いでおります。南阿蘇村は、国民の命とくらしを守る重要な役割を担っているのです。
 ところが、それだけ国民から期待されているにもかかわらず、南阿蘇村など中山間地域は、都市部周辺の平地に比べて農業生産の条件は厳しく、また交通などくらしの条件も不利で、後継者不足や高齢化など色々な問題をかかえています。
 そこで重要な中山間地域の役割を考えて、これらの問題に対策として進められたのが中山間地域振興策であって、その中の一つが「中山間地域等直接支払制度」です。
 こうした中で南阿蘇村で起きました「農地無断転用問題」は、それが「中山間地域等直接支払制度」の農地であったということで、これは決して軽く考えて見過ごせる問題ではないのであります。
 政争とかにすり替えられる問題ではなく、まずは長野集落に浮上したこの返還金問題を、村の問題として全村民が考え、納得のいく、正しい解決を早急に図るのが村民のつとめと思います。
 先に述べたように中山間地域の自然、その農地は国民にとっても極めて重要で、後継者不足、高齢化という中にあって、それをどう守っていくか、続けていくかは大きな問題であります。
 そこで平成十二年、集落ごとに管理、役割を決めて、農地を中心とした自然を守っていくという協定の約束の下、そこに交付金の支払いが行われるようになりました。
 これが、「中山間地域等直接支払制度」です。
 問題の長野集落には年間一千六百万円(一期五年間で八千万円)が支払われているのですが、この補助金は二分の一が国からの支出で、後は県と村とが四分の一づつで、村民も負担している制度であります。
 この制度は、農作業に困難な高齢者の農地を守るために集落の農家が協力しあったり、用水路など村の自然を守っていく集落活動も支援するものです。
 今後、人口の減少から住民の協力による葬祭、また集落における伝統行事なども心配されておりますが、そうした問題の解消にも向けた制度です。
 また農家や農村集落だけの制度ではなく、水源地を守り、洪水や土砂崩れを防ぎ、それに美しい風景、鳥や動物たちを守ることにもつながって、都市部住民など国民全体に効果をもたらす制度でもあります。
 集落の協力によって高齢者の農地を守るという制度の一つを考えても、「議会で取り上げるほど重要な問題ではない」とする意見は間違っております。村の将来に向けた基本的な政治をおろそかにして、何んで村の明日が語れるか、ということであります。
 制度の基本でもある「農地での継続」という約束については、集落ごとで何回も役割まで協議されていて、そこに自ら立ち会っていながら「認識が甘かった」とは、立場以前の問題であります。
 単なる「農業区域」による無断転用ということだと、始末書を提出しての手続きで見逃されますが、今回の「農地無断転用」は、中山間地域振興制度に対する常識的な違反行為です。
 そして、そこには協定違反に対する八千万円の返還問題が出てきたのです。
 村民も負担する制度での協定違反で、「返還不要」はもちろんのこと、「返還金減額」など許されるはずがなく、それが許されると「村民負担金へのゴマカシ、詐欺」でもあって、「中山間地域振興対策の否定」ということで、これは村の明日を否定することです。
 もちろん、八千万円の返還が求められる長野集落の五十八人の協定者には、同じ村民として同情もいたしますが、要は責任所在であり、その取り方であります。
 村、村議会には不満であります。
 責任所在が不明の村のあり方など、子供や孫に説明ができません・・・(南阿蘇村・N子)


野田毅代議士事務所秘書の覚醒剤使用容疑を6日間も見逃したコピペ報道の記者クラブ

2015-10-07 | ブログ

 9月30日、熊本県警は覚醒剤使用容疑で野田毅代議士事務所の藤木寿人秘書(30日依願退職)を取り調べていたが、同容疑が固まったとして翌日の10月1日に逮捕。
 建設、自治大臣も務めた自民党屈指の政策通もすでに73歳。今回の組閣にも最後の舞台として名前が浮上し、また後継者問題もその披露が整いつつあった仲秋での災難。
 同代議士には、その政治家としての最終舞台を汚された厄難で、同前秘書は実に狼藉、不届き者・・・。
 しかし、この事件について日本記者クラブとは趣旨を全く異とする公共機関、組織の発表ジャーナリズムを維持し、推進するための同記者クラブが、同協定以前の要請(組閣まで待て)で6日間も報道しなかった統一性は見事だが、冷静に考えるまでもなく、その報道スタイルが市民から信頼性をさらに欠くことになったのは確か。
 平成25年8月の熊本赤十字病院医師による麻薬取締法違反の事件と、今回の事件とは速報性においてマスコミ側に何の違いがあったのか。
 日本オリンピック委員会会長の甥による大麻不法所持罪、また自民党道連青年局長、警視庁刑事の覚醒剤使用での報道等と比べた場合、この6日間の待機は該当記者クラブの質が明らかに問われる。
 報道とは常に市民の側にあって反権力を貫くことが、それに従事する記者のプライド。初心であった調査取材が「紙を欲しがる山羊」と可愛がられる記者となって、のんびりと「コピペ」にサラリーマン化しては、市民の信頼は確実に失われる。この点を改めて自ら問える記者が一人でもあることを願って、敢えて熊本の報道全社を特落ちとした・・・合掌。


組閣前の野田事務所に降りた厄難

2015-10-06 | ブログ

 9月30日、野田毅代議士の地元事務所に勤める藤木が覚醒剤所持容疑で熊本県警に逮捕された。
 建設、自治大臣も務めた自民党屈指の政策通もすでに73歳。今回の組閣にも名前が浮上し、また後継者問題も披露の整いつつある仲秋。
 同代議士には、最終舞台を汚された厄難、厄難、狼藉者・・・。