熊本レポート

文字の裏に事件あり

夜はホンネ!?のディグニティー

2013-09-13 | インポート

 田舎局スタッフのバラエティ制作番組での出来事と、視聴する気も起こらない者は笑って話を聞き流すが、テレビ熊本(TKU)の深夜番組・夜はホンネ!?にゲスト出演した経験の経済人は、「レベルの高い情報番組であった(はず)」(本人談)と眉間に皺を寄せて嘆いた。
 9月10日放送の同番組で、通称・結婚式場経営の某社取締役がゲストとして出演。
 説明するまでもないが、同社の結婚式会館は開業時から熊本市が「建築法違反」(同市建設局開発景観課)だと「撤去看板も辞さない」と対峙し、それに同社の「宴会の延長」という反論が同社らしいこともあって、南阿蘇村の神社擬と同じく同事案は報道関係者なら九割九分九厘方が承知。
 嘆いた経済人の愚痴も「品位」だが、これは軽く同局の番組に乗っかった本人の落ち度もあっての傷ついたプライド。
 しかし同局の制作趣旨が地元経済人、文化人の情報番組ではなく深夜のバラエティ番組だと説明されたとしても、全てを承知の上での制作とすると同局の公共性としての責任、またコンプライアンスはやはり問われる。
 8月27日には同局の報道部トップが酒気帯び運転で逮捕されて、過去にはF1ドライバーが同局のパーティーで賭けゴルフを引き出して挨拶したこともあった。
 キー局・フジテレビの視聴率も落ち目のラインだが、同局の自社制作番組に「品位に欠ける」という地元他局の裏での評を考えると、やはり同局の背景に見えてくるのはコンプライアンスの問題…。