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万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

民主党政権の屈服外交―ペタン国家元首は国家背任罪の判決を受けた

2010年11月15日 17時23分50秒 | 日本政治
target="_blank">保安官擁護論に懸念=自民・谷垣氏(時事通信) - goo ニュース
 国民の多くは、尖閣ビデオを公開した海保の保安官の方が逮捕されるのか否か、固唾を飲んで見守っています。一連の事件は、どちらが国家を裏切ったのか、という問題が絡むからこそ、形式論を越えた議論が起きているのではないかと思うのです。

 1940年、ナチス・ドイツ軍の侵攻を受けたフランス政府は、対独融和派であったペタン首相の下でドイツに降伏し、以後、首都をヴィシーに移転し、ナチスの傀儡政権となります。フランスの国家体制は、憲法改正によりドイツと同様の独裁体制へと移行し、国家主席に就任したペタンは、連合国によってフランスが自由を取り戻すまで、対独協力を続けるのです。戦後、裁判にかけられたペタン元国家主席は、国家背任罪として死刑を宣告されます。

 ペタンを首班とするヴィシー政権は、ひとまずは合法的に成立したことになりますが、自国を属国とした行為は、国家に対する背任罪として厳しく問われることになりました。民主党政権もまた、中国の圧力に屈して国法を曲げたのですから、同様に、背任罪を問われてもおかしくはありません。政府の背任行為は、公務員の守秘義務違反よりも(この罪が成立するかも怪しいところですが…)、はるかに罪が重いことを忘れてはならないと思うのです。

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