万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

河野国家公安委員長誕生への不安

2015年10月07日 15時18分16秒 | 日本政治
「1億総活躍相」仕事あいまい…他閣僚と重複
 今般、第三次安倍改造内閣が発足されるに際し、新設された「1億総活躍相」が関心を集めております。何故、ポスト名の数字の1だけが漢数字ではないのか不思議でもあるのですが、本内閣改造において懸念されるべき点の一つは、河野太郎国家公安委員長の誕生ではないかと思うのです。

 河野太郎議員は、「河野談話」で知られる親中韓派議員の河野洋平氏の子息であり、選挙区は違うものの両者とも神奈川県を地盤としています。河野議員は、親子間での政治的な立場の違いを強調してはいるようですが、その行動を見ますと、国家公安という日本国の情報管理の中枢のトップを担うには、心もとなさがあります。国家公安の職務の一つは、激しい国家間の情報戦において、日本国の安全に責任を負うものとして、国家の情報を厳重に管理することです。国家公安には、諸外国の諜報活動や工作活動のみならず、日本国内におけるこの種の情報も収集されていることでしょう。これらの情報の多くは、決して外国に漏れてはならない機密性の高い情報ばかりです。こうした職務に照らしますと、河野議員が、このポストの適任者であるとは思えません。氏は、排外主義を批判する立場から、国籍法の改正をはじめ、日本国を”開放”するための政策に取り組んできました。このため、保守層のみならず、国民各層からの幅広い反発を受け、過去にはブログ炎上事件なども起こしてきました。こうした開放志向の基本姿勢は、韓国の元ハンナラ党議員で駐神戸総領事を秘書に採用したことからも伺えます。政治家として国際性をアピールする狙いもあったのでしょうが、国家公安委員長の職務は、情報の”開放”ではなく、情報の”閉鎖”であることを考慮しますと、河野議員の諸外国に対するルーズな姿勢には情報漏洩を懸念せざるを得ません。河野親子の諸外国との私的な人脈も、情報漏洩ルートになりかねないからです。

 マスコミでは、国家公安委員長の職は防災担当相と行政改革担当相との兼職とし、比較的軽く扱っておりますが、サイバー攻撃をめぐり米中間で激しい応酬があったように、情報を扱う国家公安委員長は、国家の命運をも左右しかねない重大なポストです。河野国家公安委員長では、国民の多くが不安を感じるのではないでしょうか。

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コメント (4)
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