万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

韓国の謝罪要求は”蝙蝠外交”の手段?

2015年10月26日 15時09分58秒 | アジア
【慰安婦問題】韓国が安倍首相に謝罪要求 首脳会談の調整難航  日中韓は共同宣言へ
 来月初旬にも、日中韓三カ国の首脳会談の開催が予定されていると報じられておりますが、三カ国会議に先立って、日韓二か国間の首脳会談の場も設ける方向で調整を進めてきたそうです。ところが、韓国が安倍首相に慰安婦問題で謝罪を要求したことから、頓挫の可能性も指摘されております。

 慰安婦問題に関する韓国側の謝罪要求は、日本国にとりましては、決して受け入れることができない要求です。韓国の国家情報院に情報収集と分析能力があれば、日本国内の世論が圧倒的に謝罪に否定的であり、かつ、対韓感情が著しく悪化していることは分かっているはずです。朝日新聞社の記事撤回が示すように、慰安婦問題に関する韓国側の主張には虚偽の部分が多いことに加えて、韓国側が国際プロパガンダを大々的に展開し、日本国に汚名を着せたことに対する憤慨もあるからです。しかも、二年後のユネスコ記憶遺産への登録準備や米マグロウヒル社の教科書問題など、未だに日本国は、韓国の反日活動に苦しめられています。韓国に対して謝罪を要求したいのは日本国側であり、その逆などあり得ないのです。ですから、韓国側の謝罪要求は、日韓首脳会議がご破算となった場合に、その責任を日本側に押し付けるための策略であるとする推測も否定はできません。しばしば韓国には、自国の責任を回避するために、相手国が自らが望む行動をとるように仕向ける場面が見受けられるからです。日本国側が拒絶すれば、アメリカの日韓改善要求に応えなかったとしても、日本国に批判の矛先を向けることができますし(もっとも、アメリカが日本側に非があると見なすとは限らない…)、中国に対しても、”歴史問題”で共闘をアピールできます。韓国の対日謝罪要求は、いわば、”蝙蝠外交”の手段なのかもしれないのです。

 もっとも、考えようによりましては、日中韓三国の首脳会談という場こそ、”蝙蝠”の巣であるのかもしれません。アメリカは、日中韓の三カ国首脳会談に期待しているとも伝わりますが、南シナ海を見れば、既に米中関係は一触即発の状態にあるからです。日中韓の枠組みには、思わぬ”罠”が仕掛けられているかも知れず、日本国政府は、首脳会談のお流れも致し方なし、とすべきではないかと思うのです。

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コメント (2)
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