万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

座間市事件の闇-怪しい単独快楽犯説

2017年11月16日 15時35分42秒 | 日本政治
ロープ買い足し殺害か=計10本、未使用も―アパート9遺体・警視庁
9人にもの若い男女が、アパートの一室で無残な姿で発見された座間市事件。殺害方法の猟奇性故に日本社会を震撼させた大事件であり、マスメディアも、連日トップニュースとして報じてきました。ところが、一昨日あたりから報道ぶりが突然にトーンダウンし、スクープを競う週刊誌での扱いも地味なものとなっています。

 マスメディアの報道姿勢の転換は、ネット上において組織犯説が有力となってきた時期と凡そ一致しています。3人の男たちがクーラーボックスを運ぶ姿が目撃されており、当初から、組織犯説が囁かれていました。一方、白石隆浩容疑者の供述も一転二転しており、金銭目当てと述べたかと思えば、快楽目的とも話しており、事実が何処にあるのかわからない状況です。供述調書への署名も拒否しているところをみますと、容疑者の供述が信頼に足りないことは確かなようです。

 この事件の問題は、実のところ、組織犯罪である疑いが濃厚でありながら、事実に辿り着かない内に蓋をしたい勢力の影が見え隠れするところにあります。組織犯罪である可能性は、クーラーボックス証言のみならず、他に幾つかの指摘があります。例えば、快楽殺人であれば、遺体を内蔵に至るまで細かに解体する必要性が低いこと(通常のバラバラ殺人事件ではここまではしない…)、容疑者は諸外国の組織とも関係する風俗業関連のグループの一員であり、詐術的スカウトで逮捕歴があること、アパートの住民に全く気付かれることなく、物音を立てずに9人もの男女を殺害して解体するのは困難なこと…などなど。

 こうした諸点に加えて、注目すべきは、被害者の経歴における共通点です。報道に因りますと、女性8名の内の2名の高校生は、学校も違い居住地も離れているものの、共に演劇部に属していたそうです。仮に、この情報が正しければ、容疑者は、何らかの方法で既に被害者の情報を事前に収集していた、あるいは、演劇部の女生徒を狙って犯行に及んだ可能性が高くなります。何故ならば、上述したように、容疑者の仕事が風俗業のスカウトであり、これらの女生徒に対してオーディションへの参加や芸能プロダクションへの紹介などの甘言を以って誘い出したとする推測も成り立つのです(仲介や紹介料として金銭を要求した可能性もある…)。供述では、自殺願望のサイトへの書き込みに応じた人々を殺害したと述べているようですが、これは、自殺幇助に見せかけることで死刑を回避するための工作であったのかもしれません。そして、ここに、一つの謎が浮かび上がります。容疑者は、どのようにして、一人で関東一円の高校演劇部の情報を入手できたのでしょうか。

 また、金銭目当てから快楽殺人へと供述を翻したのも、被害者の多くが高校生や大学生といった女性であり、金銭目当てという動機では怪しまれると考えたのかもしれません。仮に、ネット上で疑われているような組織的な臓器売買や人身売買が目的であれは、被害者一人につき多額の報酬をうけとることができますので、最初の供述と一致します。頭部だけをクーラーボックスで保管した理由も発覚を怖れたためとされていますが、他のバラバラ殺人ではこうした奇妙な行動をとった犯人はいません。ここに、組織的な臓器売買や人身売買に加えて、カニバリズムや人身供養を秘かに行っている何らかのカルト的な宗教組織が関与している疑いも浮上してくるのです(悪魔崇拝か?)。スマホでの撮影も、組織上部への報告やメンバーへの映像配信を目的としているのかもしれないのです。

 座間市事件については、マスメディアを挙げて単独快楽犯説の線で報道していますが、国民の大半は、闇の組織犯罪を疑っております。菅官房長官が敢えて同事件に言及したのも気になるところですが、警察やマスメディアにまで圧力をかけられるほどの勢力がバックにあるとなりますと、治安に対する国民の不安も高まります。再発を防止するためにも、今般の事件については、背後の闇の解明に踏み込むことで、国民の不安を払拭すべきではないかと思うのです。

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コメント (4)
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