張氏処刑までの数カ月、数多くの死刑執行 米国務長官「不安定さの証だ」(産経新聞) - goo ニュース
中国大陸や朝鮮半島には、1910年の併合によって日本政府が廃止するまで、世にも恐ろしい残酷な刑罰が存在していました。北朝鮮は、伝統的な刑罰の残虐さに加えて共産主義由来の弾圧・粛清体質をも受け継いでいるのですから、反逆者のレッテルを張られた張氏処刑の光景もまた、正視に絶えない凄惨なものであったそうです。
アメリカのケリー国務長官は、この事件に関連して北朝鮮の金正恩政権の不安定さを指摘すると共に、北朝鮮の核兵器の保有も許さないと、厳しい口調で批判しています。これまで、オバマ大統領やケリー国務長官をはじめ、アメリカ民主党のリベラル派の人々は、北朝鮮を”話せばわかる相手”として扱ってきました。その思想的な背景には、近代以降の理性崇拝があり、全ての人間には天より授けられた理性が備わっており、理性ある限り、理を尽くして説明すれば、人種、民族、宗教…の違いこそあれ、あらゆる人は、それを理解すると信じていたのです。しかしながら、”理性崇拝”は、力を信じる者に対しては無力となります。言葉によって説得するよりも、物理的な力を用いる方が確実に相手を強制できるのですから…。近現代国家の基礎となる民主主義、基本的な自由と権利の相互尊重、法の支配…といった近代以降の価値は、全て人間の理性の働きに依拠しています。一方、力を信奉する者達が造る国では、理性の衣を纏ったイデオロギーもまた自己正当化の道具に過ぎず、暴力こそが支配の手段となります。北朝鮮のみならず、中国や韓国…にも、御しがたい暴力主義を見出すことができます。
リベラルな人々は、人間性を信じるが故に暴力主義に対しても寛容です。暴力主義もまた、多様な思想の一つに過ぎず、普遍的な理性によって矯正可能と考えるからです。しかしながら、暴力主義者は、理性の矯正が及ばないところに安住しているのですから（むしろ、理性が及ぶと体制が崩壊する…）、対話と説得を基調とするアプローチには無理があります。力しか信じない者の暴力主義にどのように対処するのか。実のところ、近代以降、普遍性を以って人類に広がった諸価値は、暴力主義の台頭によって挑戦を受けています。少なくとも、”話し合い”という美名の下で、暴力主義を理性で抑え込もうとする方法は限界にきているのではないでしょうか。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
にほんブログ村
中国大陸や朝鮮半島には、1910年の併合によって日本政府が廃止するまで、世にも恐ろしい残酷な刑罰が存在していました。北朝鮮は、伝統的な刑罰の残虐さに加えて共産主義由来の弾圧・粛清体質をも受け継いでいるのですから、反逆者のレッテルを張られた張氏処刑の光景もまた、正視に絶えない凄惨なものであったそうです。
アメリカのケリー国務長官は、この事件に関連して北朝鮮の金正恩政権の不安定さを指摘すると共に、北朝鮮の核兵器の保有も許さないと、厳しい口調で批判しています。これまで、オバマ大統領やケリー国務長官をはじめ、アメリカ民主党のリベラル派の人々は、北朝鮮を”話せばわかる相手”として扱ってきました。その思想的な背景には、近代以降の理性崇拝があり、全ての人間には天より授けられた理性が備わっており、理性ある限り、理を尽くして説明すれば、人種、民族、宗教…の違いこそあれ、あらゆる人は、それを理解すると信じていたのです。しかしながら、”理性崇拝”は、力を信じる者に対しては無力となります。言葉によって説得するよりも、物理的な力を用いる方が確実に相手を強制できるのですから…。近現代国家の基礎となる民主主義、基本的な自由と権利の相互尊重、法の支配…といった近代以降の価値は、全て人間の理性の働きに依拠しています。一方、力を信奉する者達が造る国では、理性の衣を纏ったイデオロギーもまた自己正当化の道具に過ぎず、暴力こそが支配の手段となります。北朝鮮のみならず、中国や韓国…にも、御しがたい暴力主義を見出すことができます。
リベラルな人々は、人間性を信じるが故に暴力主義に対しても寛容です。暴力主義もまた、多様な思想の一つに過ぎず、普遍的な理性によって矯正可能と考えるからです。しかしながら、暴力主義者は、理性の矯正が及ばないところに安住しているのですから（むしろ、理性が及ぶと体制が崩壊する…）、対話と説得を基調とするアプローチには無理があります。力しか信じない者の暴力主義にどのように対処するのか。実のところ、近代以降、普遍性を以って人類に広がった諸価値は、暴力主義の台頭によって挑戦を受けています。少なくとも、”話し合い”という美名の下で、暴力主義を理性で抑え込もうとする方法は限界にきているのではないでしょうか。
よろしければ、クリックをお願い申し上げます。
にほんブログ村
米国は上院・下院の捻れがあり、オバマ氏はどこかで妥協点を探る努力をしなければならなかったのですが、引きこもり中で外交には興味を示さず、内政の問題だけしか考えていないようです。
国務省と国防省で補ってはいるのですが、国内の雇用問題を優先するあまり、中国を市場として捉えるという愚を犯しています。
また、米国の財界も中国を市場として捉えており、判断が鈍っているようです。
北朝鮮が核開発をした事は周知の事実であり、弾道ミサイルに搭載できる大きさにする事が技術的には難しかったのですが、何とかクリアしたのが、今年の春先だったようで、これも私有地の事実でした。
米国の甘さとしては北朝鮮のミサイルは米国までは届かないという思い込みだったのです。
ここにきて急に中国・北朝鮮の情勢が慌ただしく動き始めケリー国務長官は談話を出したのでしょう。
副大統領のバイデン氏も安部首相と会談し共同声明では防空識別圏の撤回を求めることには触れず、中国と共同管理に近い状態でうまく収めてくれと言ってました
安部首相がバイデン氏の横で苦り切った顔をしていたのは、そのためです。
中国にも同じような発言をし、同意は得られず帰国した後で北朝鮮を中心に、きな臭い事態が起こりそうな状態に陥った事を知り、慌てて安部首相に電話会談を申し込んできました。
このような緊急の自体に備え、外国と情報交換をし対策を立てておくために特定秘密保護法が必要なのですが
呑気といいますか、鈍感と言いますか、野党は揃いも揃って反対・・・
何とかの寄り合い所帯の党は分裂・・・
国民に対し、これほどの無責任さは民主党と似たり寄ったりです。
この数年の出来事を振り返り気がついたことですが、国会議員、まして総理大臣の最も重要な仕事は領土・領海に対して武力侵攻を受けた時、軍隊に出動命令を下す事です。
今の、我が国の状態では敵・味方どちらかに一人でも戦死者が出た場合、マスコミと九条の会・反戦平和主義団体から罵詈雑言をあび批判の矢面に立たされる事態に繋がるでしょう。
ましてや国民に被害が及んだ場合も然り。
そのよな批判や非難に耐えても国家国民を守る覚悟が無い為、地球という教室があって、教壇に国連という先生がいて国際社会は、素直に従う生徒という幻想に逃げ込み国連中心主義に走ったり、中・韓に頭を下げ続け賠償を言われるままに払い続け仲良くしなければならないとの強迫観念に囚われたり、米・中・露の大国と仲良くすれば助けてくれるという幻想にしがみついていたいのでしょう。
その為には、我が国は、ひ弱な小国であり続けなければならないと固く信じ込んでいるのでしょう。
このような現実逃避の姿勢こそが、いらぬ混乱を招き、戦火を呼び寄せる事になるのです。
我が国は、国民が思うほど小さな国でもなく、米国と比肩しうるだけの大国です。
経済・自然科学・科学・工業の分野では世界をリードする存在です。
自分に対する厳しさを持たないものが他者から信頼される筈もありません。
また、平和を守る事も出来ません。
平和を愛する諸国民・・・残念ながら特亜3国に求めても無駄です。
世の中は栄枯盛衰、米国はスパーパワーとして君臨し世界の警察官を自認する時代ではなくなり、中国も習近平の権力維持の為には、なりふり構わず軍隊の機嫌取りに走りかねません。
北朝鮮も軍部の台頭がささやかれ先軍政治に移行する危険性もあります。
韓国は、朴槿恵氏が大東利用の器でなく、そのへんのオバちゃんレベルの陰口・告げ口外交を繰り返した結果国際的にも孤立して、国内でも大規模なデモが発生し混迷の度合いを深めています。
このような事態であるにも拘わらず、国会では足の引っ張り合いが行われ、国政政党が一致団結して国家の安全保障を真剣に考えようとはしません。
マスコミは、戦争でも犯罪でも芸能人のスキャンダルでも売るためには面白おかしく書き立て煽る事だけです。
肝心の公共放送は中・韓の走狗となりはて、中・韓の言い分だけを垂れ流すのみ。
このような姿勢こそが中・韓をつけあがらせ、北による邦人拉致事件の解決さえできないままである原因です。
大いに脱線してしまいましたが、邦家の事を思うと・・・
ケリー氏はベトナム戦争に従軍し、そのトラウマから反戦平和主義になったと言われております。
オバマ氏は元の職業が弁護士であり財界には、あまり強いことは言えないようです。
世界の火薬庫が東アジアに移った今、我が国がが東南アジアの安全保障を担う時期に来ています。
中国の分裂含みも危険な兆候ですが、アメリカもまた、様々な勢力が違った思惑で動いており、纏まりに欠いているようです。中国や朝鮮半島の二国は、西欧の常識の枠を超えており、一筋縄ではいかない国なのですから、一般的な対話路線では、危険が増すばかりです。ベトナム戦争に従軍したのであれば、ケリー国務長官は、韓国軍の残忍さを知り尽くしているでしょうし、共産主義の恐ろしさも熟知しているはずです。暴力を恐れるあまりにそれに屈したのでは、さらに暴力が激しくなります。相手国が、暴力の効果を確認することになるのですから…。世界が、暴力が支配されないよう、暴力の抑止にこそ力を注ぎ、暴力主義国家を、法の支配に従わせる必要があると思うのです。それができませんと、人類は、地獄に突き落とされてしまいます…。
暴力的な向きには特有の理性（打算や謀略など）があり、理性主義的でありながらも暴力への志向がある向きはあります。前者はバルカン半島や第三世界の一部など、広く世界に見られ後者はアメリカのネオコンサーバティブなどに見られます。中国の軍国主義的傾向もまた後者であり、アメリカと相通じるものがあります。
よって北朝鮮の軍国主義もまた世界において珍しいものではありません。普通に世界情勢を見るならば何も驚くには中らないのですが（私は拉致被害者の家族の横田さんが前日には「あんなに簡単に人を殺すなんて信じられない」と言いながら翌日には「張成沢氏が処刑されてプラスになるかマイナスになるかは分からない」などと極めて不誠実な発言をしているのを見てアントニオ猪木氏が「拉致対策にこだわるべきではない」と言っていたのは真実であると確信しました。「信じられない」と言っていることがどうして「プラスになる」場合があると考えられるのでしょうか？ 拉致被害者の関係者は拉致被害のことだけを考えておれば宜しく、国際関係に首を突っ込むべきではありません。）、アメリカ（の民主党政権）が対応に困っており翻弄されているような感があるのはかつては（或いは今も）民主党の内部に北朝鮮を韓国との戦争と冷戦構造の維持の文脈においてしか考えずに北朝鮮情報をコントロールしてしまう向きがあるからではないかと思います。メディアで言うとCNNがメディエートしている勢力です。日本の前原誠司氏なんかもそうですが、敵は内に在り、党内に翻弄されているのです。
暴力であろうと、穏健な対話であろうと、適宜行けば良い、それだけのことです。
御し難いと思うのは自国の側も暴力的であり、只それをカマトトしているだけであるからです。それが安倍政権の本質であり、暴力も対話も頓珍漢です。
本質論ばかりで実際論はない話となっていますが、理性というものを他人のことであれ自分のことであれ余り大袈裟なものとして考えるべきではありません。重要なのは現にそこに何が起こっているかです。それがなくては理性主義であろうとそうではなかろうと空理空論となります。
説明が不足しておりましたようですので、補足いたします。近代西欧の”理性崇拝”とは、自然法や自然権の概念と結びついたものです。つまり、自然（宇宙）には、個々の人間が自らの理性に照らして従うべき普遍的な倫理や道徳律（法）が存在しており、この自然法の存在において、人間の基本権（生命・身体・人格・・・）も擁護されると考えるのです。この文脈からしますと、keitanさまのおっしゃる”理性”は、知の働きではあっても、自然法や自然権の概念を含みませんので、私的なものに過ぎないのです（公正なシステムや全員の幸せを考えていない・・・）。西洋の自然法の考え方は、東洋においては、”道”に通じるかもしれません。何れにしても、現在の中国や北朝鮮は、実定法＝国際社会の共通のルールにさえ従おうとしておりませんし、また、上記の意味での理性に基づく政治システムも否定しております。この点において、中国や北朝鮮…は、暴力主義と見なされ、理性に欠けていると批判されているのです。
しかしそれをそれらの専門家の側から考えるか素人（国民）の側から考えるかにより相当の認識の違いがあるでしょう。
専門家とは自然法においてはローマ教会に関係する哲学者とそれに基づいて国家の体制を形成する官僚などです。自然権においては英国教会の成立より後に在野（世俗）において政治活動をしていた哲学者とそれに基づいて国家の体制を形成する官僚などです。
理性主義の発祥は後者の自然権思想であり、前者の自然法思想においては理性主義と謂うようなものは特にはありません。
自然法思想は人間の理性を本位とはしないので比較的に素人の国民に広く浸透しました。一方の自然権思想は先ず人間の理性への認識の修得を求められるので最低でも学校教師の程の社会的地位と分かち難く結び付いて普及しました。日本の教育の基本原則もまた自然権思想にあり、自由民主党の党是もまたそれに基づいています。即ち日本には贖宥状のばらまきのような誰にでも普及する自然法的思想は現代に至るまでありません。そのような在り方は少なくとも政治においては田中角栄総理や小沢一郎氏などのように必ず非難の対象となります（私は彼等を高く評価しますが。）。
自然法が『道／tao』に通じるとは彼等がシナへの尊敬の深いことにも見出せるかも知れません。
中国が自然法的政治体制論を否定するのは共産主義国家の基本的構造は地方自治にあるからでしょう。中国の国家の基本単位はアメリカの州と同じく省にあります。それより狭い地方が本位なので中央は煎じ詰めると外交だけをしておればよいこととなり、体制論を必要としないのです。但しアメリカとは違うのは日本のように何等かの利益誘導の在り方があることです。
そうなると全体を規律付ける要素がなく（夥しい規模の）権力が流動化し易いので軍などによる暴力的制裁が効果的であるとの発想が定常のものとなるのではないかと思います。
北朝鮮は一概に共産主義とは雖も中央集権であり普通の共産主義国家とは異なる成り立ちをしています。自治の思想もありますが中国の程には分権的ではありません。
するとその暴力的制裁は中国のような強圧的なものではなくミサイルの単発に典型的な例を見るような象徴的威圧が主となります。張成沢前国防副委員長の粛清もまた象徴としてなされた物語なのではないかと見ています。
keitanさまの自然法や自然権・・・に関する認識は、私のものとはいささか違っているようですが、今、日本国をはじめ、国際社会が取り組まなければならないことは、やはり、中国や北朝鮮といった国の暴力主義への具体的な対処であると思うのです。もちろん、対応策を考案するには、各国の政治構造や行動パターンを正確に分析する必要はありますが・・・。少なくとも、暴力主義の行動を擁護する必要は、全くないと思うのです。