花の詩山の詩

花の詩(うた)山の詩(うた)へようこそ
このブログは「花と山とを友として」の続編です

暴風・濃霧・大行列・ゴンドラ空中停止の那須の紅葉

2018年10月08日 12時41分39秒 | スポーツ・トレッキング
連続する台風で山にも行けない日々が続き、久しぶりに晴れの予報に、いつもの
花友と那須のマウントジーンズのゴンドラで、中の大倉尾根から三本槍に行くことに

この時期の那須は、駐車場が満杯で、普通に行ったら駐車する場所がありません
なので大駐車場が有って、停められる可能性の高いマウントジーンズにしたのです
私たちがついた9時ごろには、半分程度の空きがあり、余裕で止められたのです

駐車場に近づいたとき、山の上に黒雲がかかり、その下に虹がきれいに見えていた
「わあっ虹がきれい」などと喜んでいたのがドラマの始まりだったのです。


マウントジーンズの入り口トンネルで、登山届を代表して書くKさん
登山届は、ポストではなくゴンドラの切符売り場の受付に提出します

エスカレーターでゴンドラの受付に行くと、切符を買う人の行列ができています
さすがに3連休の日曜日などと思っていたら、とんでもない事実が判明したのです


ゴンドラ乗り場に行ったら、今まで見たこともないような大行列ができていた
その原因が、連休中というだけではなく、暴風で那須のロープウェイが止まり
歩きたくない観光客がゴンドラが動いているマウントジーンズに集中していたのです

しかも暴風でゴンドラもスピードダウンしたり、止まったりしながら運航していたので
乗り場につくまでも30分以上もかかる始末。
以前谷川岳でロープウェイに乗った時、風で空中停止した経験があると話をしていたら
本当にゴンドラも空中停止してしまったのでした。


ゴンドラが空中停止したとき、ゴンドラ内から撮影した写真
ここは両側に樹林帯があるためか、比較的風の影響を受けにくいのだろうが
ゴーゴーと吹き付ける暴風には勝てず、しばし空中停止
その点、那須のロープウェイはむき出しなので、風が10数メートルに達すると
運航を停止する。


10時21分、ゴンドラ山頂駅に到着、なんと1時間以上もかかって山頂駅に
ついたのは初めてだねーなどと話しをしていた。


こんな暴風なのに、ツリークライミングのようなロープが張ってある
さすがに登っている人はいなかったが。
傍らには、ハンモックも張ってあるし、ドックランもあるので犬連れの人や
家族が多い
春のゴヨウツツジの時にも歩いた遊歩道を緩やかに登っていくと、暴風が
ゴーゴーと梢を鳴らして吹き付ける。


美しいツタの紅葉も、強風でちぎれそうにはためく


ゴヨウツツジ展望台コースの遊歩道は秋色


10時35分、ようやく北湯と登山道の分岐に到着。


色づきの始まった登山道、暴風と濃霧がなければ最高の道の筈だったが
標高の低いこの辺りでは、わずかにのぞく青空から、日が降り注いだり
していたが、上に登るにつれて、流れ落ちてくる霧に周りの景色も
見えなくなったりした


右の林の奥に、鮮やかな黄葉がかいま見えた


真っ赤な紅葉1


真っ赤な紅葉2
ときおり登山道の脇にドウダンやミネカエデの真っ赤な紅葉が見えたとき
思わす立ち止まって写真を撮った。
これで背景が青空ならと花友も、こもごもに言うのだったが、人の手で
変えられない自然現象は、なんともしょうがない。


濃霧と暴風で「スダレ山」の山頂方面は、まったく見えなかった。


登山道脇の茂みに、名前のわからない赤い実があった
葉っぱの形がシャクナゲに似ているが、シャクナゲではないという。


一瞬の霧の晴れ間に、隣の尾根を見ると、今真っ盛りの紅葉が見えた


同上


谷間の紅葉


霧の晴れ間に撮影する登山者


アカミノイヌツゲには赤い実がたくさん、しかし風でピントが、、、、


小さなアキノキリンソウが足元に咲いていた


濃霧の合間に見えた、隣の尾根の紅葉は、これが最後だった


ツルリンドウの花と実が同時に撮れると奮闘中の花友
私は暑い夏日になるというので、徹底的な軽量化作戦で、三脚も
マクロも持参しなかったので、ブレブレのボケであった


登山道を振り返ってみれば


シャクナゲの葉は、葉っぱを丸めて防寒対策を始めていた

12時を過ぎていたので、できるだけ風の当たらない場所で食事に
しましょうと、赤面山分岐から少し上に上った場所に行くことに

左側に、笹とハイマツの陰になって、多少風の当たらない場所を見つけて
そこで食事することに、花友はこんな時、他の登山者の邪魔にならない
スペースがないと、決してOKを出さない。
本物の山ガールになってきたなーと私は内心思った。

食事中に、時折スダレ山の斜面が見えるときもあったが、霧が笹の葉に
ついた水が、雨のようにバラバラ落ちてきたりする。

温度計を見たIさんが、10度しかないわよ という
車の中は30度だったから、気温差20度である
途中で雨合羽を着たのは正解だった。
新潟方面から抜けてくる風が、那須の山を越えて下るので、花友のKさんが
日本海側気候だよと言って笑う。


もうこれ以上登っても、風も霧もやむ様子がないので、下山することに
なった。
上から下山してきた二人連れに聞くと、上は立っているのがやっとで
周りは何にも見えなかったという。
私たちが休んでいた場所で食事したいというので、どうぞどうぞと譲って
私たちは下山開始。

少し下山したところで、大人数のグループが登ってきた
クラブツーリズムのワッペンをつけているから、団体登山のグループだ
「こんな時に登るの、根性があるねー」というと参加者の山ガールが笑った


下山中


下山中1


下山中2


登るときに見た遊歩道の黄葉が相変わらずきれいだ


山頂駅前の広場に咲く蝦夷竜胆の残り花

ゴンドラ乗り場から、無料休憩所のトイレ前まで、またもやゴンドラ待ちの
長い行列ができていた。
ゴンドラの動きはスムーズになっていたので、行列が収まるまで無料休憩所で
休むことになった

登るときも他のグループと相席だったが、下るときもゴンドラは相席だった。

こうして、私たちの那須の紅葉登山は幕を閉じたが、暴風・濃霧・大行列の
ゴンドラ乗り場と空中停止という思い出に残る一日だった。

おしまい


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ちょっと おふざけで 「懺悔の歌」

  1.あの時 私は~ あの時 私は~

あ~の~ 時 私~ は~

あの時 私は

   あ~ の~ と~ き~  わ~ た~ し~ は~

2.その時 私は~ その時 私は~

そ~の~ 時~ 私~ は~

その時 私は

   そ~ の~ と~ き~  わ~ た~ し~ は~

(歌い方は各自適当に 懺悔の念を込めて(笑))


空き地のキバナコスモスに来る蝶
 

羽の裏の模様が素晴らしいので思わず