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スウェーデンのミステイク。。。

これまで、スウェーデンの郵便にミステイクの可能性が高いことを、自ら被害を受けた、あるいは受けそうになった事例をあげて指摘してきた。

 

本日は、スウェーデンの公的な報告書に見られるミステイク。

小生の場合、スウェーデンの高齢者ケア政策の評価に関する研究が、一つの柱になっている関係で、公的な報告書に注目することが多い。

昨日は連載原稿の締め切り日。第32回となる。

テーマは、

スウェーデンの高齢者ケア研究の到達点と残された課題(下)

 

この論文では、社会庁とスウェーデン・コミューン・ランスティング連合会(SKL)

が共同で2010年に公表した、

Öppna Jämförelser Vård och omsorg om äldre 2010

を軸に議論を展開している。

 

高齢者ケアに関して36項目が設定され、それぞれの項目について、290のコミューンの素点、順位が示されている。

このうち小生は、10項目を取り上げ、データを入力し(ゼミ生のF君に入力バイトをお願いした)、分析考察している。

全て数字データであるので、平均値が算出できるのであるが、公表されている数値と、改めて入力したデータの平均値がマッチしないのである。

10項目中10項目、つまり全部平均値が異なるのである。

10項目中6項目で、最小値、最大値が異なるのである。

誰かが卒論でアンケートを実施した結果の計算が間違ってましたという話ではなく、

スウェーデンの公的機関の公的な報告書における<激しいミステイク>なのである。

 

後から入力したエクセルデータがミスっているのでは?とのツッコミも聞こえてきそう。

事実F君は花粉症と風邪症状に苛まれていて、入力ミスもあった。

全て小生がチェックし、ミスは訂正している。

これまでにも、こうした公的機関の報告書の細かなミスは散見されたが、今回のように

オンパレード状態は初めてである。

2つの公的な機関の共同制作は、高齢者ケアに関しておそらく初めてなのだが、相互チェック

もせずに、公表してしまったのであろう。

<まさか相手機関が、そんな初歩的なミスをするはずがない>という根拠のない楽観主義から。

 

この多過ぎるミステイクは、人体に影響を及ぼすことはないが、公的な組織が公表する数字に対する信頼にとって大きなダメージとなる。

 

しっかりしろ(否、しっかりしてね!)と言いたい。

 

36項目のうち15項目は、高齢者医療にかかわるデータとなっている。専門が違うので、それぞれの項目の持つ意味が分からないのであるが、

スウェーデンの高齢者医療に関心のある方には是非見ていただきたいと思う。

 

 

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