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大学教授キョトンCブログ!!
セルフケアプラン
現在、日本の介護保険において、ケアプラン作成にかかわる
自己負担は<ゼロ>である。
ところが、次期介護報酬改訂時に、このケアプラン作成にかかわる
自己負担10%(所得によって20%、30%)
を課そうという動きがある。
財務省の考え方である。
先日のシニア学会の社会保障研究会で、元新聞記者の<A氏>
に6年?(10年?)ぶりに会った。
彼は、この研究会のメンバーだったのだ。
彼によれば、日本の介護保険制度において<ケアマネジャーが
不要である>らしい。
極めて偏った価値観である。
と私は思う。
彼がダイアモンドオンラインに執筆した記事を読んだ。
ケアマネジャーが不要であるという説得的なロジックについて、
明言されていないが、
全国に少数ながら、<セルフケアプラン>を実践している方が
いることは理解できた。
A氏へのメールに以下のように書いた。
要介護3以上の重度の要介護者には、難しいかも知れないですが、
要介護2以下の方であれば、家族と相談しながら<セルフケアプラン>
を作成することは可能ではないでしょうかと。
<セルフケアプラン>を作成する前に、保険者である市区町村に
申請することが必要である。
希望するサービスの提供事業者と直接契約し、サービスを受ける
日時を決定する。
ホームヘルプについては生活援助と身体介護ではサービス価格が
違うしサービスの長さでも違うので、
自分のニーズを考えながら、要介護度別の<介護報酬上限額を
超えないように>計算をしなければならない。
デイサービスを利用する場合は、事業所のタイプを理解し、
サービスの時間の長さを自己決定し、契約を行う。
訪問看護を利用する場合は、サービスの時間の長さを自己決定し、
契約を行う。
ショートステイを利用する場合は、サービスを受ける日数を
自己決定し、契約を行う。
様々な在宅サービスをこうして利用する場合には、各サービス
提供事業者と個別に契約し、サービス提供日時を調整することになる。
総額を計算し、要介護度別の<介護報酬上限額を超えないように>
計算をしなければならない。
サービス利用後は、市区町村に届け出る必要がある。
なかなかハードルが高い<セルフケアプラン>
今後、自己負担がかかることになれば、ハードルが高い<セルフケアプラン>
ではあるが、実践する人が
確実に増えていくであろう。
3月5日(火)のつぶやき
ベルギーの介護政策の資料を見せてほしい。 goo.gl/wxQr9g
— 西彰 (@kyotonC) 2019年3月5日 - 16:45
「ベルギーの介護政策の資料を見せてほしい。」 goo.gl/wxQr9g
— 西彰 (@kyotonC) 2019年3月5日 - 17:31