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スウェーデン国王、コロナ対策が失敗だったと発言。
昨日のインターネットニュースを見て驚いた。
スウェーデン国王のカールグスタフ16世がインタ
ビューに答えて発言をした。
国王が政治的発言をするのは稀有である。
そのため、このニュースは世界中を駆け巡っている。
スウェーデンのコロナ対策は、極めてユニークであった。
ロックダウンしないだけでなく、飲食店の時短要請
もなし。集会の規制も緩かった。
マスク着用もなし。
普段の生活、ノーマライズな生活を実践してきた。
もともとスウェーデンの医療資源は潤沢ではない。
県が病院を運営しているため、緊縮財政の中、
医者や看護師などスタッフの数も抑制されている。
医療資源は
決して豊富ではないのだ。
そのことも影響していて、
80歳以上の基礎疾患のある高齢者が、コロナに感染し
重症化してもICUに入ることは
できない。
いわば<命のトリアージ>が行われているわけである。
スウェーデンでは、7,800名の方がコロナでお亡く
なりになっているが、
介護施設で亡くなられた方は、半数に満たない。
ということは4,000名近くが通常の生活者である。
日本でのコロナによる死者が仮に2,500人として、
人口が12分の1であるスウェーデンは、日本のような
対策をしていたと
すれば、200人程度のはずだ。
それが、介護施設以外で4,000人だから、日本の
20倍の死亡確率ということなる。
カール16世が、コロナ対策に失敗したと言わざるを
得ない気持ちがよく分かる。
日本も最悪の感染者増加の局面にあり、感染症看護
に精通した看護師不足、医師不足から
医療崩壊が現実のものになろうとしている。
緊急事態宣言が出そうな危機的状況にある。
日本も感染症対策に失敗したと言われないように、
積極的な規制をかける時が来ている。
そうそう、スウェーデンは、この危機を打開
するために、2021年3月から<パンデミック法>
を1年間だけ施行するそうな。