甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

近藤勇と楠正成とフッド!

2018年05月10日 21時49分59秒 | 本と文学と人と

 友だちに誘われて、「燃えよ剣」(司馬遼太郎さん)を読み始めました。たいていの司馬作品は読んだつもりでいますが、これは読んでいないもののうちの一つでした。新選組とか、幕末ものとか、もういいやと読まないことにしていました。

 なにしろ、本を読むのが遅くて、ものすごく時間はかかってしまうし、だったら違う世界の本を読みたいということで、ある程度知っている世界には深入りしないことにしていた。

 それでも、年をとったせいか、知っている世界をもう一度違う観点から見てみたい、できればエンターテイメント的な部分も欲しいなと、初チャレンジしてみました。まだほんの少ししか読んでいません。

 気になるところがあったので、メモすることにしました。上巻のP153にありました。

 近藤の唯一の愛読書は、頼山陽の『日本外史』であった。日本外史は、権力興亡の壮大な浪漫(ロマン)を描いた一種の文学書で、その浪漫のなかでも、近藤のなにより好きな男性像は、楠正成であった。

  楠正成は、南北朝史上のある時期にこつぜんとあらわれてくる痛快児である。それまでは、河内金剛山にすむ名も無き(鎌倉の御家人帳にものってない)土豪だったが、流亡の南帝(後醍醐天皇)から「われをたすけよ」と肩をたたかれたがために、たったそれだけの感激で、一族をあげて振るわざる南朝のために奮戦し、ついに湊川で自殺的な討死をとげた。頼山陽はその著でこれを、日本史上最大の快男児としてとりあつかっている。

 近藤さんと楠さん、本を通して知り合いだったんですね。というか、近藤さんのすごいあこがれがあったということらしい。

 それで終わるのかなと思ったら、続きがあるようでした。


 英国にもこんな例はある。

  伝説だが、有名な獅子王リチャードのとき、リチャード王が十字軍遠征で国を留守にしているすきに王弟が国を簒奪(さんだつ 奪うという意味ですね)しようとした。その王権擁護のために立ち上がったのが、シャーウッドの森の土豪ロビン・フッドで、この森の英雄の痛快無比な物語は、いまも英国人の愛するところだ。

 そうか、ロビン・フッドだったのか。ウイリアム・テルとはまた別の世界ですね。あまりよく知らないな……。


★ あれから二年、「燃えよ剣」は下巻で挫折してしまいました。やっぱりね。そういう気がしてたんだ。挫折したものが、蘇るには、何かきっかけが必要です。

 そして、蘇った時には、やっと全体が見えて、「ああ、よかった」とでも感想を書くと思われますが、根気が続かなくて、私なんて、そんなものなのだと思います。私らしいなと思うばかりです。(2020.4.4)


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