甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

新宿 80年代から2001へ 

2016年12月13日 22時30分54秒 | 町並みを行く!

 いつか紅白のお客となって、NHKホールで新年を迎えてみたいなあと思っていました。いつも、興味はあります。でも、たぶん一生無理でしょう。1人で参加はしたくないし、行くんだったら奥さんと一緒だし、そうなると、泊まるのか、それとも一晩中東京をフラフラするのか、できたら泊まりたいけど、むずかしいから、たぶん、行くことはありません。それに、行こうという気持ちがいいかげんですから、そりゃ無理です。ただのあこがれです。

 NHKホールで「ほたるのひかり」を歌い、みんなで新年を迎え、もうウットリしながら、しみじみとホールを出て、明治神宮にでも行って参拝して、始発まで数時間、東京駅まで歩くとか、神社のはしごをするとか、あっちこっち終夜運転の電車に乗り込んで、くたくたになりながら一夜を明かすなんて、考えてみただけでワクワクします。でも、すぐにそんな企画はボツになるでしょう。奥さんがウンというわけはないし、第一、くじ運の悪い私が紅白に当たるなんて、絶対にありません。

 まあ、夢でも食べていたらいいんでしょうね。


 今の人たちなら、ハロウインでも、クリスマスでも、あれこれと日を選んで、町に繰り出すやり方みたいなのを身につけているような気がします。

 私は、やみくもに歩くのはできますが(少しこわい時もありますけど)、最近は夜通し歩くなんてできないし、今までにそんなことをしたのも、1回か2回しかないですから、自慢できるようなことはありません。

 ただ、そんなことをしたら、楽しいだろうなと考えただけです。

 そうでした。昔は、夜をどんなふうに過ごすか、それが企画の練りどころでした。トランプで一晩明かすとか、やみくもに歩くとか、ずっとお酒飲んでおしゃべりするとか、あまりたいした企画ではないけど、延々と夜をやりすごしていた。そんなつまらないことが妙に楽しい時がありました。

 今は、すぐに疲れてしまうし、人と一緒に何かするというのが大変になってきました。1人でだらしなく過ごしたいタイプになってしまった。わりと人嫌いになったというのか、1人の時間が確保されないと、すぐにストレスがたまってしまいます。というわけで、家でも1人でブログなんかしてるわけですか。そんなの見透かされているのに、えらぶってやっていますね。


 なかなか新宿にたどりつきませんけど、昔の映画館って、オールナイト興行というのがよくありました。ホテルでもなく、カプセルホテルでもサウナでもなく、居酒屋でもなく、カラオケでもない。とりあえず時間をつぶすために、夜が明ける直前まで映画館に入るというのもありでした。

 これにも1回くらいしか経験したことがないけれど、昔は夜から逃げるところが都会のあちこちに用意されていた。家はないけど、薄暗い場所で、ひとまず時間が流れていくのを待つことができた。

 新宿には、そういう映画館がいっぱいあったような気がします。そんなに行った訳じゃないけど、わりと新宿では映画を見る機会がありました。80年代の初め頃です。

 初めての新宿での映画は、「2001年宇宙の旅」でした。武蔵野館という映画館だったような気がします。リバイバル上映で、東京じゃいろんな映画が、古いのも新しいのも、映画館でやっているんだと感心したものでした。

 高校の時、「東京はすごいよ。いろんな新旧の映画が見られるよ」と先生に教わって、すごいんだろうなと思って、大阪人なのに、少し東京にあこがれたりもしたのです。反発もあったけれど、受け入れたい気持ちもどこかにあった。


 たいてい昼くらいに東京に到着して、目的を果たし、お買い物・本屋さん・レコードやさん・繁華街、そんなとこをわけもなく歩いたんです。

 それで、何か見つかったんですか? どこも人がいっぱいで、いっぱしの大阪人気取りのわたしでも、東京の喧噪というのは独特で、慣れなくて、夕方にはくたくたになってたりした。

 私の東京は、遊びに行くだけの、仮の街でしたし、住むところではないので、夕方になると出て行かなくてはならなくて、落ち着かなくなって、スゴスゴ帰るのがオチでした。

 そんないなか者にも、新宿はふところが深くて、いなか者専用列車はこちらというコーナーがありました。そこには大きな荷物を抱えた若者たちが、山へ行くのか、どこへ行くのかわからないけれど、とにかくフツーの日の夕方なのに、どこかへ行こうとしていた。そういう専用列車がいくつか出ていた。

 たまにはそういう列車に乗って、帰ることもあったので、忙しく行き来する都会の人たちと、ワンテンポ時間軸の違ういなか者たちとが一緒にいる駅がそこにありました。


 たぶん今は、長距離バスに取って代わられたので、いなか者はターミナルへ集められています。ですから、新宿駅の構内で、都会の人たちと同じ空間にいるということはありません。ただ、そんな時代もあったのになあと、ふと思います。

 新宿の思い出を書きたかったんですね。もっと違うネタもあったのに、くどくどと書いて長引いてしまって、もうやめにします。ダラダラです。


 とにかく、都会の夕方、というのを書きたかったんです。でも、今も雨が降っていて、そういう気分ではないですね。

 新宿どころか、三重県の夕方の写真ばかりです。どおりで、空が広いわけです。都会はこんなに広くないですね。もっと立体的なんだ。


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