過去の歴史的なことば 私たちも探さなくちゃ！

　シリーズの最終回は、悲しい結末のことばです。でも、希望はあるので、ぜひ犬養さんの姿勢を私も持ちたいと思います。

　とは言うものの、独り合点の多い私のことですから、これからも独断と偏見で、わけのわからない方向へ進んでいくことでしょう。なるべく人に迷惑を掛けないで、穏やかに生きていきたいですけど、ちゃんとやれるかどうか、少し不安です。


◇ 次の空欄に適当な言葉を選び、昔の人の言葉を完成しなさい。

44　（ 　　　　 ）に働けば角が立つ……夏目漱石(なつめそうせき)
　　　
　意味　理屈だけでは世の中はうまくいかないし、気持ちを優先させると、みんながわがままをいう。どっちにしろ人間は扱いにくい生きものだ。

45　元始(げんし)、女性は（　　　　　　　）であった。真正の人であった。今、女性は月である。……平塚らいてう
　　　
　意味　他の中心に振り回されず、自分の思うままに生きたい。

46　「（ 　　　　 ）ばわかる」「問答無用」……犬養　毅(いぬかいつよし)
　　　
　意味　数十年前にあった悲しい会話。

［語群］　ア・話せ　　　　　イ・智　　　　　　ウ・惑星　　　
　　　　　エ・太陽　　　　　オ・こわせ　　　　カ・試せ



［ヒント］
44・夏目漱石の《草枕　1906年》という小説の冒頭にある言葉。

45・平塚らいてうという女性がいました。古代の女性を思い、現状を憂(うれ)えていました。そして、1911（明治44）年9月、雑誌『青鞜(せいとう)』を創刊する。彼女たちの闘いはつづく。男たちは何考えていたんでしょう？ 戦争のこと？　経済のこと？

46・1932（昭和7）年5月15日、海軍将校によって総理大臣犬養毅が射殺される。○してもわからない「彼ら」は今もいるに違いない。ぼくたちは力の論理に負けないで、「○さ」なくてはならないと思う。



［答え］……44・イ　　　45・エ　　　46・ア