しらない町へ 1981.7.7 Tue
しらない町を歩いてみましした。
駅の改札を通って、降りていくたくさんの人にまぎれて
ずんずんと町の中を歩いていこうとしたのです。
映画館を探していたのだけれど、
それはなかなか見つからず、
一緒に降りたたくさんの人々はみんないなくなり、
朝の顔はしているけれど、まだ覚めきっていない通りを歩いていきます。
飲み屋街は、ひっそりゴチャゴチャしています。
デパートは品物の出し入れで忙しそうでした。
花屋さんはもう片方のシャッターを上げていません。
私はどこへ行ったらいいのか。
車の行列はなんとなく空々しくって、
ただぼんやりながめて見るだけです。
乗合バスも人を拾いながら通り過ぎていきました。
どんどんとしらない町を、たて・よこときれいに、
歩いているうちに、またもとの駅に出てしまいました。
それで一緒にいる女の子とまた電車に乗って
その町をしらないまま出て行ってしまいました。
しらない町はしらない町のまま、ただぼんやりと
今のボクの記憶の中から、ひとつ、ひとつと遠ざかっていきますが、
ボクはどうしようにも、また、その町を訪れることでしか
思い出せないんじゃないか、と考えたりしています。
何だか、そのまんまの感想文みたいな分かち書きの文ですね。
これは詩ではないですね。リズムがありませんもんね。
でも、ふと、あれ、これは松本にこのころ行った時のことを書いているのかなと思ったりしました。もう少し何か書いてあればいいのに、材料が乏しいし、たいした目的がなかったんだろうか。
この女の子とは、うちの奥さんだろうか。たぶん、そうだと思うけど、どこで何しているのやらです。
リズムのあるものを書かなくちゃダメです。