私の富士山写真です。夏なので雪は降っていません。それは残念だけれど、夏の富士山もなかなかステキでした。鳴沢の道の駅で一晩を過ごしたので、夜明けからずっと富士山に向き合うことができました。
いや、結局起きたのは四時頃でしたが、お隣の岩手ナンバーのトラックはずっとエアコンをかけたままで、なかなか眠れなかったし、何度もトイレに行きましたし、ご来光を望もうという人々の列がふもとからも見えましたし、静かで穏やかで、エアコンをかけてなくて過ごせる空間だったと思います。
最初は、朝霧高原で一晩を過ごそうと思ったんですが、そこはイマイチ落ち着かなかったんでした。鳴沢の道の駅は広くて、いろんなクルマも止まっているし、なんとアスファルトの上に直接寝袋で転がっている人さえいて、とても自由な感じでした。
とても自由だし、そんなに暑くもないのに、どういうわけか眠れなかった。ふだんなら、コロッと寝てしまう私なのに、旅先ではわりとすんなり眠れない感じです。そうだ、たぶん、お酒も飲まなかったし(トイレが近くなるから)、数時間走り続けてきたので、神経もとんがっていたのかもしれないな。
赤富士とまではいかなかったけれど、雲はたくさん空にちりばめられていて、みんな富士山の朝を演出するみたいに、ワイワイ集まっていましたし、ただの雲ではありませんでした。
この日は、あとから暑い太陽が一日降り注いでくれたんですが、朝は、そんなのを全く感じさせない、とても清澄な気分でした。雲の詩人になれていたのかな……。
高原の朝は、とても貴重だし、本当なら、奥さんと朝だね、気持ちいいねとか言い合えたらよかったんですが、車中泊はイマイチ気が進まない奥さんはここにいませんでした。私一人だけが朝の富士を満喫していた。
だったら、もっとそこにいる人たちに声かけでもしたらいいのに、写真を撮ることばかりをして、まわりの人にはあまり気が向いていなかったようです。
富士山の西側に白い雲も見えてきました。
それから、クルマを動き出させて、西湖から富士山を見てみたり、
帰りの日に、朝霧高原手前でクルマを止めて、ハルジオンを撮ったりしました。
もう5年前の話です。
2年前の12月に、岳南鉄道の旅で、冬の富士山を見たこともあったけれど、こちらは雪も積もっているし、わりと正式な、フォーマルな顔をしていて、山梨側から見た夏の富士山みたいな親しみやすさは、少なかったような感じかな。
この春、18きっぷでまたふたたび富士山を見ることができたら、それはまたしあわせなんだけどな。
それを楽しみに、また毎日をがんばりたいと思います。