今でも、このフレーズは頭の中に残っています。画面はどんなだったか、あんまり憶えてないけど、山本直純さんが気球に乗ってたなんて、それも不確かなんだけど、もう五十年も憶えているんですから、どれだけ見たのか、どれだけ食べたのか(そんなに食べられなかった)、もうわからないくらいにインパクトがあったんだろうな。
5月27日の朝日新聞で、山本直純さんをふりかえる記事がありました。いろいろな方面で活躍されたのは知ってるけど、小澤征爾さんの師匠だったとは、あり得ることなんだけど、知らなかった。
ドリフターズの音楽にも、寅さんの音楽も、直純さんは関係があったんですね。
「大きいことはいいことだ」と歌いながら気球に乗って指揮していた姿について、小澤はこう振り返ったことがある。
「あの大振り、みんな、ただの体操だと思ってるでしょ。でもね、あの腕のふり幅で大勢を束ねるには、実はすごい技術がいる。それをあんな何でもないような顔をしてやってしまうんだから、直純はすごい。僕にはムリだな」
というふうに語っておられたということでした。そうなのか、つい当たり前に存在していたので、あまり意識することはなかったけれど、すごい人だったんだ。
直純さんとかまやつひろしさんって、キャラが似てるところなかったかな。今、ふと思いました。