甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

今日はハレのはずなんだけど……

2015年06月28日 05時01分31秒 | 空を見上げて
 お休みなので早く目覚めてしまいました。こういうことって、よくある話ですね。私もだんだんおじいさんに近づいているのでしょう。でも、今からなでしこジャパンを応援しなくてはいけないので、ブログはまた後にします。相手はオーストラリアで、調子があがっているらしいです。そのチームとどんな試合になるのか、それはもうドキドキなので、楽しみに見てみます。

 ちなみに、私は鮫島アヤさんを応援しています。走り方がかわいらしいです。しかも左利きで、彼女が駆け上がってくれば、日本の勝利がやってきます。と、調子のいいことを書いていると、とんでもないことになるので、謙虚に応援してきます。


右から2人目がサメシマさんです。笑顔がかわいらしい! 試合中は頑張ってるけど、ギャップがいいです。

 さてそれからですけど……、なでしこジャパンは、オーストラリアのいいところを上手に消して、時々あぶなっかしい場面もあったのですが、体を張ったプレーで、すぐに相手のチャンスをつぶすことができて、後半耐えに耐えたあと、何度もコーナーキックをもらったのに得点できなかったのを、最後の最後でものにして、後半から入った若手の岩淵選手が押し込んで勝つことができました。やはり我慢した方が勝ちですね。実にタフでした。オーストラリアの選手たちはバテバテだったかもしれない。

 準決勝は、アメリカとドイツが対戦し、日本は、これから始まるカナダとイングランドの勝者と対戦することになります。できればイングランドに上がってきてもらいたいけど、それはどうなるかは分かりません。


 さて、突然ですが、抜き書きをしておこうと思います。

 イスラムの大征服が地中海世界にあたえた影響は、根底的なものであった。ローマ帝国の建設以来、地中海はこれをめぐる諸地方と諸民族をひとつにむすびあわせる内海となっていた。周辺地帯に、それだけで自給自足できるような豊沃な後背地をもつ地方がすくなかっただけに、地中海世界は、ギリシア・ローマ文化とキリスト教とを共通にする同質の文明をもっていただけではなく、経済的にも不可分の一体をなしていた。ゲルマン民族の大移動も、これを根底からかえるものではなかった。

 イスラムの征服以来、地中海は信仰と文化をへだてる障壁となったといわれる。このことばはあまりに文字通りに受け取ってはならないが、少なくともある時期、十字軍による地中海世界の奪回が行われるまでの時期についてはほぼ妥当する。民族大移動後も、地中海世界の構造が根本的に変わらなかったのは、主として東ローマの軍事力と経済力によるものであった。

 今や東ローマの重要な経済地帯であるシリアからエジプトに至る地方が奪われたのであるから、それが東ローマにあたえた影響は深刻であった。東ローマの古代的体制は、封建的なものへと方向を転ずる。イスラムの海軍を打ち破った東ローマ海軍は、その後もヴェニスやラヴェンナとの連絡を保つが、かつての国力を失った今となっては、その影響力はしだいに縮小せざるを得ない。〈堀米庸三『中世の光と影』より〉


 ギリシアの経済危機で、相変わらずEUは会議を行っていますが、ギリシアは地中海世界を代表する国で、ローマ帝国の流れをくむ世界の中にあった。それが西ローマ帝国が崩壊し、ゲルマン民族の移動があって、ヨーロッパ大陸の西半分では何かが生まれようとしていた。

 東ローマ帝国はその後も何百年かは続くけれども、その周辺にはイスラム社会なるものが生まれつつあった。かくして西側の国々は、イスラム社会に取り込まれたエルサレム奪還をめざして、何度か十字軍を送り、何度も失敗を繰り返す。戦争は、お互いを傷つけあい、内部をいびつなモノにさせて、イスラム社会は独自の発展をとげる。西側社会も、地中海世界としてあるのではなくて、海の向こうはわけのわからないものたちがいて、そこから自分たちを守ってくれるのが海となってしまう。大きな発想の転換があったというのです。

 かくして、ヨーロッパ大陸の西側では、封建社会=中世が生まれ、各地で王政が確立する。それらがやがてルネサンス・産業革命・大航海時代と続いて、ヨーロッパ社会を築いていくのでした。
 
 だから、ギリシアは、すでに中世ではヨーロッパではなかったのです。古い、切り捨てられた世界の中にあった。それがヨーロッパの拡大で、今、一生懸命ヨーロッパの一員になろうと努力しているようですけど、歴史が違いますから、なかなかヨーロッパの一員になりきれなくて、つい切り捨てられた地中海世界の顔を出してしまう。

 そこがギリシアらしいといえばギリシアらしいのかもしれない。トルコなんかは、立派なヨーロッパの一員になれそうなイスラム系の国なのにね。

 と、勝手に書いてみましたが、まちがっているかもしれません。勉強は常に足りませんので、つづきを読もうと思います。



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