パソコン内の写真を整理していて、見つけたので、宮沢賢治さんにも関係があるし、書いておくことにしました。
それに、まだWBCのオーストラリア戦は8回まできたところだし、このまま書いていると終わってしまうけど、少し落ち着かないので、サラサラと書きます。
ついでにメモしておくと、昨日、山田選手の打球がホームランに見えたけれど、どうやらレフトにいた少年がグラブで得意そうにつかんだものですから、本人はうれしかったみたいだけど、すぐにネット社会の皆さんは、そういう個人のうれしそうなのが許せないらしく、個人の写真とか、住所とかを取り上げ、こきおろしているということです。
私は、何だかうれしそうにつかみ取ったもんだなあ。まあ、打球は二塁打だったのだから、それをちゃんとジャッジした審判の方たちがえらいなあと思うくらいなんだけど、ネット社会って、厳しいんです。怖くなってしまう。
去年の8月の初め、私は岩手県の南にいました。何度か訪れた町だけど、泊まったのは2回めか3回目というところでした。
南北に延びる東北本線と国道四号に沿って町の軸はその方向がメインルートとなっている。でも、町そのものは東西のルートでふくらみができて、大きな町になっています。うちの奥さんはこちらの町の高校を出たということでした。それが何とも不思議で、こんな岩手の町で育った娘さんと、どういうわけか私みたいなものがつきあうことになり、そして、奥さんにもらったなんて!
何を急にのろけているんでしょう。変ですね。野球を見て興奮してたのかな……。
駅から歩いて少しのところに北上書房があります。地域で頑張っている本屋さんで、うちの奥さんなんかは、ここで汽車までの時間を待ってみたり、何だかいい感じの空間にいる、そういう文化の香りのする本屋さんです。
この時には、地域の教育関係者のみなさんが戦争での体験などをまとめた「不再戦」という部厚い本を買いました。
カンタンには読めないけど、真面目な本なのかなと、せっかくの機会だからと思って、奮発しました。
それから、一度行ってみたかった古本屋さんの虔十書店に行きました。1回目は、お祭りのせいか、普通だったらやっているだろうという時間に行ってみても、閉まっていました。
虔十(けんじゅう)とは、賢治さんの短編童話に出てくる、木を植えた男の話です。この人が木を植えたいと願い、家族も聞き入れ、何百本も植えます。彼の手入れの仕方は独特で、普通の木ならやたらグングン伸びていくのだけれど、虔十さんは、小さく仕立てていったというのです。それで、小さな木々がたくさんある場所は、こんもりした森にはならず、子どもたちが遊ぶのにちょうどいい場所になります。
やがて虔十さんもなくなり、公園だけが虔十公園として残っていったという話だそうです。
それを店の名前にしている。3回目くらいにやっと開いていて、中はわりとゴチャゴチャしています。私とこの町との関わりももう三十年以上になるのに、この古本屋さんには初めて入りました。
ですから、ついつい店主の方に、ここで何年されているんですか、と質問しました。別の所でやってたのを、ここに店を開いて十数年というふうに言われたかなあ。
そうか、私が古本屋さんに興味を持ったのもつい最近のことだし、それ以前はまるで眼中になかったのに、最近やっとそういう方面に目を向けるようになって、ここにもたどりつけたのかと、これまた運命の不思議を感じました。
というわけで、夏井いつきさんの本と、井伏鱒二さんの本の2冊を買い、また来年かに来ます。とお伝えすると、それまで店があるかなあ、なんて言われてました。
文化のある町だから、きっと大丈夫とは思うけど、町に一軒の古本屋、これはないといけないと思います。私の住む松阪は? ブックオフしかないんですけどね……。
それに、まだWBCのオーストラリア戦は8回まできたところだし、このまま書いていると終わってしまうけど、少し落ち着かないので、サラサラと書きます。
ついでにメモしておくと、昨日、山田選手の打球がホームランに見えたけれど、どうやらレフトにいた少年がグラブで得意そうにつかんだものですから、本人はうれしかったみたいだけど、すぐにネット社会の皆さんは、そういう個人のうれしそうなのが許せないらしく、個人の写真とか、住所とかを取り上げ、こきおろしているということです。
私は、何だかうれしそうにつかみ取ったもんだなあ。まあ、打球は二塁打だったのだから、それをちゃんとジャッジした審判の方たちがえらいなあと思うくらいなんだけど、ネット社会って、厳しいんです。怖くなってしまう。
去年の8月の初め、私は岩手県の南にいました。何度か訪れた町だけど、泊まったのは2回めか3回目というところでした。
南北に延びる東北本線と国道四号に沿って町の軸はその方向がメインルートとなっている。でも、町そのものは東西のルートでふくらみができて、大きな町になっています。うちの奥さんはこちらの町の高校を出たということでした。それが何とも不思議で、こんな岩手の町で育った娘さんと、どういうわけか私みたいなものがつきあうことになり、そして、奥さんにもらったなんて!
何を急にのろけているんでしょう。変ですね。野球を見て興奮してたのかな……。
駅から歩いて少しのところに北上書房があります。地域で頑張っている本屋さんで、うちの奥さんなんかは、ここで汽車までの時間を待ってみたり、何だかいい感じの空間にいる、そういう文化の香りのする本屋さんです。
この時には、地域の教育関係者のみなさんが戦争での体験などをまとめた「不再戦」という部厚い本を買いました。
カンタンには読めないけど、真面目な本なのかなと、せっかくの機会だからと思って、奮発しました。
それから、一度行ってみたかった古本屋さんの虔十書店に行きました。1回目は、お祭りのせいか、普通だったらやっているだろうという時間に行ってみても、閉まっていました。
虔十(けんじゅう)とは、賢治さんの短編童話に出てくる、木を植えた男の話です。この人が木を植えたいと願い、家族も聞き入れ、何百本も植えます。彼の手入れの仕方は独特で、普通の木ならやたらグングン伸びていくのだけれど、虔十さんは、小さく仕立てていったというのです。それで、小さな木々がたくさんある場所は、こんもりした森にはならず、子どもたちが遊ぶのにちょうどいい場所になります。
やがて虔十さんもなくなり、公園だけが虔十公園として残っていったという話だそうです。
それを店の名前にしている。3回目くらいにやっと開いていて、中はわりとゴチャゴチャしています。私とこの町との関わりももう三十年以上になるのに、この古本屋さんには初めて入りました。
ですから、ついつい店主の方に、ここで何年されているんですか、と質問しました。別の所でやってたのを、ここに店を開いて十数年というふうに言われたかなあ。
そうか、私が古本屋さんに興味を持ったのもつい最近のことだし、それ以前はまるで眼中になかったのに、最近やっとそういう方面に目を向けるようになって、ここにもたどりつけたのかと、これまた運命の不思議を感じました。
というわけで、夏井いつきさんの本と、井伏鱒二さんの本の2冊を買い、また来年かに来ます。とお伝えすると、それまで店があるかなあ、なんて言われてました。
文化のある町だから、きっと大丈夫とは思うけど、町に一軒の古本屋、これはないといけないと思います。私の住む松阪は? ブックオフしかないんですけどね……。