夏の終わり、いつもジタバタする決まりになっています。たいていは、どこか遠いところに出かけて、散財して、スッカラカンになって、「ああ、夏が終わってしまう。今年一年も、もう終わりかあ」とかなんとか、少し感傷的になるクセみたいなのが何十年も身についています。
特別なことはしないけれど、抵抗したくなるようです。バカみたいだけど、それがいつものワタシであるので、もう一人のワタシが、「それ、やれ! どんな企画があるんだ? 頑張れよ!」と励ましもするんですが、いつもはつまらない企画があったりするんだけど、今年はそんなの一切なしで、淡々とした日常が酷暑の中で続いていきます。
だから、元気は当然ありません。今年の抵抗は、「せいぜい本を読むぞ!」だったかもしれないけれど、この企画は、ほんの数分でダウンというのがよくあるので、なかなか続きません。こらえ性もないんだもんな。困ってしまう。
というわけで、鉄橋を見てきたの?
いえ、これはずっと気になっていたことを、やっと解き明かしたくらいなところかな。うちの奥さんと走ってても、絶対OKは出ないし、ひとりでコソコソとする時しか、こういうところには行けません。
「だって、私は何をしてたらいいのよ!」と、奥さんは怒るでしょう。
そりゃね、ワタシは変なものにイチイチ心奪われるんだから、ワンコと同じです。マーキングしないだけましかな。もっと堂々としたふてくされネコにでもなれたら、地域の顔にでもなれるのに、とても、そんな逞しさもなくて、子猫のようにフワフワしています(そんなに可愛いものでもないですか)。
それで、昨日は、たまたまハグロイトトンボに出会いました。
私と同じような小心者で、私が動いたら、フワッと移動する。私と同じように体力なしで、すぐにどこかで休憩する。こんなに体力が無かったら、何を食べるんだろう。生きてる虫を食べられるとも思えないです。死んだ虫とか食べるんだろうか。それともコケとか食べるの? 心配になるくらい、フワフワしたホバリングだけが得意のトンボさんです。
すぐにくたびれて草の上で休憩しているから、そこをねらって撮りました。でも、写真映えしない虫ですね。
いや、それは失礼か。私なら、はるかに写真映えしないもんな。まだ、アップに耐えてるし、全身を写されても、無駄にお腹が出ているとか、そんなのないもんな。あの子らの世界の中では、それはそれでいいんでしょう。
ということで、家に帰ってきたんですね。
ハイ、そうなんです。たまたまお隣りのダンナさんに呼び止められました。えっ、どうしたの? 何の用事? と思う間もなく、隣のダンナさんに、
「お宅の二階の屋根の妻の部分の下に、スズメバチが巣を作っているけど、知ってる?」
と教えてもらいました。
ああ、そりゃ、スズメバチも巣を作るでしょう。たまたまなんだろうな。業者にお願いして取ってもらうしかありません。うちの子は「ボクに任せて、竹ざおで落とすよ!」と言いますが、これは専門の人に頼むしかないくらいの、大変なことになっていました。
ああ、トンボといい、スズメバチといい、私の隣人ではありました。そんなことしていたなんて、知らなかった。