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1979年の「エイリアン」(リドリー・スコット監督)から7年の歳月が経過していました。そして、脱出した船は宇宙をさまよっていた。何と57年もの間、さまよった挙句に、やっと地球あたりにたどり着き、唯一の生き残りのリプリーさんは生還しました。
そして、あろうことか、リブリーさんが不思議な寄生生命体を発見した星に、地球から大気発生プラントが設置・整備され、新たな植民地として注目されていました。ところが、すぐにその星からの連絡は絶え、リプリーさんの報告の通りに人の体に寄生して幼生から成体へと変化する生き物がいるかもしれず、その退治・撃退に海兵隊とリプリーさんが派遣されるのでした。
海兵隊は、合衆国の利益のためなら、危険な星にでも進出するらしいのです。たいしたもんだ!
そんな恐ろしいところへ飛び込むなんて、信じられないけど、このジェームズ・キャメロン版は、徹底的に戦うことになっていました。最初に見た時はそんな印象でした。でも、今回の印象はそれほどでもなくて、戦ってはいるけれど、すべて受け身で、結局リプリーさん(シガニー・ウィーバー)だけが活躍していた。重装備の海兵隊も、重い武器を抱えて、すばやい動きのエイリアンにうまく対応できていないようでした。まあ、みんな初対面の相手だから、どんなふうに戦えばいいのか、分からなかったようです。
そうです。やはり、戦いは、相手を知らなくてはいけません。今回のミッションはあまりに闇雲で、誰と戦うのかも知らず、あまりに兵士たちに情報がなさ過ぎた。それでは、かなりの犠牲が出るはずで、無理のある作戦すぎました。私が兵士なら、相手は誰なんです! と、上官に詰め寄ったかもしれない。相手のことをもう少し研究させてくれ、情報をくれとお願いしたかもしれません。
相手のエイリアンは神出鬼没でした。というのか、もうある程度、そこにいるというのが分かっているのに、どんな動きをするのかがわからなかった。そして、どんなに最新機器を使っても退治できず、ほとんどの兵士はやられてしまうのでした。あまりに無策過ぎたと思います。
最終的に生き残るのは、根性なしとして描かれる中尉と伍長とリプリーさんと、向こうの星で救出した女の子の4人だけで、そこにたどり着くまでをたっぷり見させられて、凝り固まって、えぐい場面も乗り越えて、やっと帰還というところまで見ました。
それだけですか?
まさに、それだけ。とても疲れて終わりでした。
何ということだ。うちの子は、「CGを使ってなくて、とてもいいね」と褒めていましたけど、確かにキャメロンさんは、ものすごいセットを組む人で、彼の映画作りって、アナログで、お金かかるだろうなと思いました。
でも、それだからこそ、シンプルで、お客をつかむ技みたいなのは感じました。……、ああ、それだけか……。[2020.9.22 22:50pm]