わかりすぎてるところから始めたいと思います。取り合わせを芭蕉さんに学ぼうと、句集を広げてみました。もう夏だから、夏のイメージに合う作品で、取り合わせを学べるものはないでしょうか?
まずは、あの有名な作品から始めてみましょう。
1 静かさや岩にしみ入る ( )
なんという静けさなんだろう。○○の音が岩にしみこんでいくようだ。科学的に言うと、そんなことは起きていないのだろうけれど、そういう気がするんだよ。
何だろう。「滝の音」「ぼくの汗」「涙かな」……あれ、涙だったら、無季になっちゃいますよ。岩にしみいるというのがイメージできないし、そこが芭蕉さんが工夫したところなんだろうか。ということは、少し技巧的なところもありますね。わざとらしい気もする。
しみこむのは何だったんでしょう?
2 ( ) 語るも旅のひとつかな
○○が美しい季節、在原業平がゆかりとなっているこの花を話題に語り合うのも、旅の楽しみのひとつというものだ。そんなふうに、話が盛り上がる花なんだよ。
業平さんでみんなが知っていることといえば、「筒井筒」の幼なじみ話か、都落ちして都鳥をみた話か、この花の名前を織り込んで歌を作ろうというエピソードか、ですよね。「からころも……」のエピソードでしたね。
いい年のオッサンの私、誰かとこの花について語らったことって、そんなのありますか? ああ、ホントに私って、いい年しているのに、人とちゃんと触れ合ったことないですね。これから、そういうことあるんだろうか。たぶん、ないなあ。
もういいです。せいぜい写真だけ撮って、写真自慢でもしてみましょう。自分はみっともないし、自然を切り取ると、それはもうキレイで、落ち着きますもんね。
3 ( ) おさなき時の絵のすさび
○○を見ると、幼い時にその絵を描いて遊んだことが思い出されるのだ。
思えば、小さいときにそんなイタズラ描きをしたもんだ。確かに墨だと簡単に描けてしまうんだった。でも、指が真っ黒になってしまうはずなんだけど。
誰かがやってるのを見て、自分もやってみたんだと思われます。墨で行う古典的ならくがきだったんですね。少し、昔を思い出せました!
誰かがやってるのを見て、自分もやってみたんだと思われます。墨で行う古典的ならくがきだったんですね。少し、昔を思い出せました!
★ さて、答えです。
1・蝉の声[せみのこえ]
2・杜若[かきつばた]
2・杜若[かきつばた]
3・たけのこ[竹の子]や
でした。