今日はのんぴりとテレビばかり見ていました。庭仕事も午前中までにして、昼からはもうダラダラでした。これが私の休みの生活でしたね。これにもうかなり慣れて来てますからね。
それで、16時くらいから、NHK-BS1で競技かるたのドキュメンタリーを見せてもらいました。
取り上げられていたのは、五所川原高校(青森)、膳所高校(滋賀)、福岡高校、今回は出られなかった渋谷学園幕張高校(前回優勝)、白鴎高校(東京)などいろいろな学校での高校生たちの戦いに取材していたようでした。
私は、競技かるたの世界があるというのは知ってましたけど、それほどに知識、技能、体力、精神力、チーム力、相手との駆け引き、気持ちの強さなど、いろいろな要素が重なってトーナメントが進んでいくのだというのは知らなかった。
大会そのものは、歌が読み上げられると、札をすばやく抜き取り、先に取った方が手を上げ、タッチの差の時はお互いにどちらが先に取ったかを話し合い、それでももめた場合は審判が判定して、割と静かに進んでいく静かな戦いという感じでした。個人戦もあるようですが、7月に近江神宮で行われる全国大会は団体戦で五人が一斉に対戦し、三人が勝てばチームとして勝ちが決まっていくようでした。
五十枚の札があり、それを二十五枚に分け、自陣と敵陣に自分のやりやすいように配置する。手元に来る札は混ぜ合わせているので何が来るかはわからないのですが、とりあえずは自分の好きな札や、最初の一音で取らねばいけない札など、二音で決まる札、「あ」で始まる9枚の札など、勝負のカギをにぎるいくつかの要素があり、それぞれが技量によってA級からC級などとランキングがある。けれども、それは絶対的なものではなくて、A級の人であっても、B級の人に敗れたり、メンタルや作戦的なものもある。また、手足の長い人、耳のいい人、それぞれの利き腕などの要素もあり、対戦しないとわからない不確定の要素もあるようでした。
前後半の二時間ほどあったドキュメンタリーの後半は、初優勝した関東一高の絶対的エースの子を中心として、どのような葛藤やピンチを乗り越え、みんなで声をかけあって勝ち上がったのか、それを見せてもらうことになりました。
知識やら記憶力も大切ではあるものの、やはり競技・試合ですので、対戦しないとわからない部分はあって、関東一高も、静岡の富士高校との対戦では苦戦していたようです。
そこをエースの子が苦戦する仲間に一声をかけて、そこからそれぞれが立ち直り、逆転して勝つというところが劇的に見せてもらえました。それは感動的でもありました。
全国には、いろんなことに打ち込む子らがいて、競技かるたでプロになるなんていうのは、なかなか難しいけれども、そんなことよりも青春をその競技にかけ、相手にぶつかり、挫折したり、二年越しでリベンジしたりの、成長のドラマがあったのを知ることができました。
前年優勝した学校が出られず、今年初優勝した関東一高も昨年は一つ勝てたくらいで終わっていたものが、今年見事にその借りを返したりという、ドラマがあるように見えました。
あたり前ですけど、世の中にはいろんな知らない世界がありますね。それらは私にはこれからどれほどかかわりがあるのかはわかりませんけど、面白いものだなというのは思えました。見に行きたいくらいでした。