甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

後輩の食い入るような目のミシマさん

2020年11月11日 21時22分39秒 | 本と文学と人と

 ネットから借りてきたこの画像は、三人ともボンヤリしているし、クリアーではありませんね。

 最近、知り合いの人が、この動画をカラーにしたから、ぜひ見てと教えてくれて、見させてもらったんですよ。そうしたら、三人ともゆったりとした会話をされていました。川端さんが妙にリアルで、いろんなことを考えておられる人なんだろうなというのを感じます。

 川端さんは、大阪の人なのに、あまり大阪感のない人でした。でも、大阪人だったけれど、関東に馴染む人って、いるんだと思われます。

 芭蕉さんも伊賀の人でしたが、関東の人になってしまった。時々は戻ってこられたけれど、ベースはあっちでした。蕪村さんも大阪の人だったけれど、関東にしばらくいました。晩年は戻ってきたのかな。他にも、大阪の人なのに、関東臭くなる人って、いるような気がします。

 さんまさんは、しゃべりは奈良の人ですけど、価値観は関東風かな。もう大阪に戻らなくてもいいや、なんて私は勝手に思ってますけど、もし関東でダメになって、大阪に戻ってきたら、大阪のテレビ局は大事にすると思うな。

 功績者には、大阪はわりと優しい気がする。大阪に住んでて関東風のもの言いをするハシモト某なんて、大阪では引っ張りだこだけど、よそでは通用しないでしょう。彼もそれはわかっているかな。

 大阪の人々は、どうしてあんな人たちを重宝がるんだろう。まあ、おもしろいヤツだから、好きなように言わせてみよう。無駄な住民投票何度もさせるし、その度にお金も使うだろうけど、そういうのを大阪の元気だと勘違いしてるんじゃないですよね。

 大阪は、東京にならなくていいし、独自の道を歩まなくてはならない。その過渡期の混乱屋さんがあの人たちなんでしょうか。あの人たちが退場する時、大阪はましになっているかな。それともムチャクチャになっているのか、何だか心配ではあります。


 とにかく、左から、伊藤整さん、川端さん、三島さんの三人でした。

 何か話をされてたけど、内容はあまり憶えてないです。とにかく、川端さんのこわさ・鋭さと、それにもたれかかるような、川端さんと一緒にいるのが楽しいという雰囲気を出している三島さんと、淡々と司会をする伊藤さんの三人の静かな調子が印象に残るだけでした。

 たぶん、1969年以前なんでしょう。ノーベル賞を受けたのが、1968年だから、その直後だったのかもしれません。そんなことが話題になってた気もします。

 三島さんは、川端さんに憧れる後輩みたいな雰囲気を出していました。文学仲間でもあったし、いろんな刺激がもらえたのかな。いや、同じ文学の世界で苦闘する仲間としての共感だったのかな。

 それが、三島さんはどんどん文学以外の活動にも進出して、最後はあんな形になってしまう。

 三島さんは、自衛隊改革とか、自衛隊は天皇の軍隊になりなさいとか、国の形を変えてやろうとか、本気で思っておられたんだろうか。

 私には分かりません。でも、そんなことを市ヶ谷の自衛隊のバルコニーから演説されたということでした。

 しばらくしたら、引っ込んで自決して、それらが事件として報道された。

 私は、そのニュースをちゃんと受け止められたんだったかな。たぶん、何も知らないで、そんな作家が突然変な事件を起こした程度の認識しかなかったと思われます。

 でも、報道関係者は、深刻そうな顔をしている川端さんを追いかけていて、その姿はテレビでみたような気がします。

 後輩の死を、先輩として悲しみ、どう受け止めていいのか、よく分からないし、とりあえず後輩の姿を確認しようとされてたような感じでした。コメントもされてたのかな。

 しばらくしたら、川端さんご自身もお亡くなりになるので、三島さんとはまた違う動機なのか、どうなのか、それは分からないのですが、川端さんも何か失って、元気をなくされたのは確かでした。

 師弟関係でもないし、先輩後輩、文学仲間ということなんだろうけど、三島君は突拍子もないことはするし、危なっかしいとは思ってたけれど、彼がいなくなって、何だか自分自身も元気を失った、とか考えられたんでしょうか。

 それは分からないですけど、そんな気がしていました。

 幸いなことに、お二人の作品は今も生き続けていて、これからもずっと生きていってくれるんではないかなと思うんです。


 だから、私も折に触れて、お二人の作品などを読ませてもらって、現代に生きる自分の力にしようと思います。

 長らく遠ざかってますけど、必ず私は戻ります。

 川端さんは、読むのが大変で、苦労するのは確かなんですけど、短編とか、何度も挫折した「雪国」とか、ご本人が人に勧める作品の「名人」とか、読んでいこうと思うんです。

 11月、どんどん寒くなってきますね。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。