今春の四天王寺、当然のことながら参加しました。お天気が悪くて、雨になるんじゃないかとハラハラしていました。
でも、たまたまですけど、大阪は雨を避けることができた。本当なら、その生かされた時間を有効に利用してバンバン欲しい本を見つけたらよかったのだけれど、これはという本には出会えませんでした。
ということで、上の記事を書いてから二ヶ月が経過しました。その時に買った本はすべて実家に置いてきました。
それで、二ケ月ぶりにそれらの本を持っ帰ってきました。すべて単行本だったので、電車では持って来れなかったのです。
あらためて見てみると、わりと変てこな本ばかりを買ってしまったようです。あとは、私がどれだけ読めるか、それが大事になってきました。
ビジュアルが大事な本ばかりで、何か絵のヒントになるようなものでも求めていたのかもしれません。とはいえ、私は特に絵なんか描かないんですけど、材料だけが欲しかったみたい。わかりませんね。
この箱がインパクトがあります。何の本なんでしょう。
安岡章太郎さんは好きな作家さんですけど、この京劇の顔みたいなのは何でしょう。
「私説 聊斎志異」とありますので、飛びついたみたいです。中国系の本ですからね。1975年の朝日新聞社の本です。蒲松齢さんのことでも書いてあるんでしょう。あれ、安岡さんは従軍したんでしたっけ?
「僕の昭和史」によると、中国でたっぷり経験させられたみたいですから、自分との中国を重ね合わせることは可能なんですね。でも、戦争体験と「聊斎志異」の世界をどのようにシンクロさせるのか、ぜひ読んでみようと思います。
二つめ、「蔵王東のきぼこ」1970 菅野新一編著
「きぼこ」って、何でしょう。木のおぼこ(女の子)という意味で、こけしのことなんだそうです。
その解説やら、図案の説明やらをしてあるようです。郷土玩具には少しだけ小さいころ興味があったので、今も少しだけ心惹かれる時があるようで、買ってしまいましたね。とにかく、三冊で五百円というコーナーにいたからです。
三冊目は、梅原龍三郎さんの「画集北京」という本で、作品の写真と北京の日記などをまとめた本でした。果たして私は梅原龍三郎さんのファンなんでしょうか。
違うと思うけど、あこがれは持っていました。パワフルだし、シンプルだし、ああした線を堂々と引ける人になりたいです。
私は、細かくて頼りない線をたくさん重ねて、フニャフニャの線を描いています。それでは他人を説得できない。みんな、スルーしてしまうことでしょう。ザンネンです。修行が足りない。絵だけではなくて、すべてにおいて、不明確な線を引いている。
あと一つ、絵本を買いましたけど、これはまたいつか紹介します。
とにかく、二ヶ月前の自分に会ったような気分で、ようやく家に帰ってきました。本の置く場所は? それが、どこにもないのです。これも困りました。