突然の気まぐれで、松阪散歩をしました。奥さんも連れず、ひとりでノコノコ歩いていきます。当然、あやしいところをいくつも通って歩きました。
この松阪大映はわりと正統派のヤバいところで、その他にもいくつかあったと思われます。でも、私は淡々と貧乏人らしくすごすご歩いていきました。客引きのお兄さんもいましたが、真っ昼間だし、営業しているみたいだったけれど、オネーチャンたちはスタンバイしていなかったことでしょう。
そんなやる気のないオネーチャンたちと時間とお金を使う余裕のない私は、ただ、世の中にはそういう深い淵が世の中にはあちらこちらにあるのだと思うばかりです。
だれも断崖絶壁から飛び降りないのと同じで、コワーイと思いつつ、そのそばから眺めるだけです。お金のある人は飛び込めるんだろうな。でも、お昼過ぎでは雰囲気出ませんね。スッカラカンになって外に出ても、夏はまだ夕方にもなっていないでしょうね。
ああ、恐ろしい。触らぬ神に祟りなし、です。
恐ろしい世界をもう1つ。競輪場のそばを歩きました。工事中で、聞くところによると、年末くらいまでずっと閉鎖してスタンドを工事をしているということでした。
警備員のおじさんに、中をのぞいていいですか、と訊ねて、「いいよ」と言ってもらったので、選手たちが走るコースと工事中のスタンドを金網越しに撮りました。
それで、満足でした。ここもやはり、私の来るところではありません。お金は欲しいけれど、ギャンブルは必ず負けるようになっているので、グータラの私は足を踏み入れません。それにこのあたりのわびしい雰囲気。あまり好きになれません。
いいかげんな造りの建物と、周囲を堀で囲っていて、まるでギャンブルの砦です。そこまでして守らねばならない何かがあるんでしょうか。スポーツなんだろうか。そういう要素もあるんだろうけど、だったら純粋にスポーツかというと、そうでもないところもあって、社会とどこかで線引しないといけないものって、そうせざるを得ないものって、できれば距離を置きたいのです。私が知らないだけかもしれないけど、とにかく行ったことのない世界をチラッと見ました。
こんなにキレイに収穫した田んぼがあるかと思うと、まだまだ青い田もあって、台風が二つもやってくるというのに、どうなることか少し心配ですね。
明日は大丈夫だろうけど、ぜひ第1回で果たせなかった秋田チームの優勝を、103年越しの100回にやってもらえると、スカッとするというのか、このできすぎた大会にふさわしい優勝だと思います。
それは選手のやることだから、どうなるのか、それは神様だけがしっているんでしょう。でも、私みたいな判官びいきからすると、金足農業に優勝してもらいたいなあ。
私立全盛の高校野球の最高の大会で、優勝するのが秋田の公立高校なんて、すばらしいできすぎなんですけどね。
星稜高校の試合に松井さんが始球式したり、金足農業に勝ったPLの桑田さんが、その金足農業の試合で始球式するとか、あれこれできすぎています。
たぶん、私は見ないと思うけれど、東北生まれの奥さんは、録画してでも見るということでした。すごいですねえ。
そうだ。お昼は松阪駅から歩いて10分の不二屋さんというところで、「やきそば」というものを食べました。何年ぶりかなあ。長崎でいうところの「皿うどん」ですけど、こちらでは揚げているのに「焼き」そばというそうです。
まあ、久しぶりだし、食べたいと思ってきたので、十分満足しました。
赤色のかまぼことか、個人的には欲しいんだけど、豚肉のきれっぱしがある程度で、すべて野菜があんにくるまれていました。その厚さにびっくりでした。
私は、何をしているんでしょうね。