甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

南海の大決闘 1966

2020年05月16日 11時36分03秒 | 今日は怪獣日和!

 ネットではポスターがいろいろ出て来るんですけど、それじゃないんですよね。ボクの見たものはもっと雑な印刷だったような気がするんです。あんなピカピカの写真じゃなかった!

 だったら、どこでポスターを見たんだろう?

 映画館の前に行ったら、それはもう魅惑のポスターがあったような気がするんです。だけど、残念ながら、それは少し遠い商店街の中にある映画館で上映されていた。ということは、そこまで行ってしっかりポスターを目に焼き付けたわけではなかった。ポスターはどこで見たんだろう。

1966

 近所にも東宝系の映画を上映するところがあったと思うんだけど、エビラが出るこの映画はやらなかったと思うんです。近所の映画館は、2本立てでどんなのやってたんだろう。「ガッパ」1967は日活で、「ギララ」1967は松竹で、「ガメラ」1965は大映で、東映のガマ怪獣の出る映画(「怪竜大決戦」1966)だって父につれてってもらいました。昔はそれぞれの映画会社系列の映画館がうちの地元にもいくつかありました。

1967

 東宝以外の怪獣映画は、ちゃんと映画館に連れてってもらったんです。でも、ゴジラシリーズは、一本だけだったのか。何だか不思議です。

 たいていのことを忘れながら生きてるボクにしてみたら、ちゃんと自信があるみたいな言いぶりですね。不思議ですね?

 はい、うちから遠くの商店街の映画館の前で、スチル写真を飽きるほど眺めた記憶というのか、思い出というのか、胸の痛みがあったから、あの時の印象はわりと鮮明にあったからです。写真はどんなだったか憶えてないけど、あそこの映画館の前で映画のシーンの写真たちをしみじみ眺めた切なさは少しだけ憶えてます。

 あーあ、見たいけど、ボクには見られないや。写真を眺めるだけだ。いいなあ……と、映画館の前でたたずんでいたのです。小学校低学年の頃でした。

 ゴジラシリーズを映画館で見たのは、そもそもどれになるんだろう?



 第7作が「南海の大決闘」で敵キャラはエビラでした。第8作が「ゴジラの息子」1967、第9作が「怪獣総進撃」1968で、たぶん、これを父に連れてってもらった気がするんです。次の「オール怪獣大進撃」1969、「ゴジラ対ヘドラ」1971、どれも見ていません。たったの一回だけ、近所の映画館で見たようです。「総進撃」だけだったんですね。そこからあともすべて見ていないのです。

 だったら、なぜこれらを見たような気がするのかというと、お正月とか、夏休みとか、特別な時に、テレビで何度も放映されてて、それらを胸をときめかせながら見ていたから、シリーズの記憶は適当に積み重なっていったんでしょう。でも、70年代に入ったら、全く魅力は感じなくなっていました。ボクも思春期だったんだろうか。

 1作目の「ゴジラ」1954も、大人になってから見て、なあんだ、こんなものかと思ったのか、それなりに楽しんだのか、感動はストレートではなかったんですね。有名なシリーズの第1作がこれかあ、という歴史のおさらいから始めているみたいな、何となく教養主義的に見てしまったところがあった。

 それを何度か見て、あれこれ楽しめるようになって、今はもう別の映画でいいや、見なくていいし、見るんだったら違う要素、大きな音とか、クリアーな映像とか、デジタル復元とか、そういう新たな加工をしたものなら、受け入れられそうな気がするんですけど、今はもうどうでもよくなっています。

 ゴジラシリーズや怪獣映画たちは、60年代から70年代のほんの短い間が映画界における怪獣ブームで、それからあとは、テレビにお任せになってしまい、円谷さんとこのウルトラマンたちが細々と怪獣と対決してたのかな。先ほども書きましたが、70年代には卒業しました。



 夢のような60年代後半の時期があったんです。

 ボクは、どういうわけか、ぼやけた、いい加減な印刷のポスターしか見ていない。でも、そのペラペラのポスターが、どれくらい魅惑的であったのか! 見られないから特に憧れていたけれど、遠い夢の世界はそちらにあったのです。

 さて、ポスターをどこで見たんだっけ?

 そうでした! お風呂屋さんでした。風呂上がりに、右にハンドルのついたマッサージ機が置いてある左上に、何枚も重なっている近所の映画館のポスターがありました。あそこにたぶん、1年のほんの一時期だけ、怪獣たちのポスターが貼られていました。他の時は、やたら顔を強調した男の人と、ヒロインらしき知らない女の人たちが載っていて、全く興味も起きなかったんだけど、あそこでボクの怪獣の夢は広がりました。二次元のボクの夢でした。

 そして、夢見てても仕方がないから、家の小さな画面の箱で、ウルトラマンたちと怪獣たちの対決を見て、ささやかに楽しんでいたはずです。

 簡単に見られないということは、夢をはぐくんでいたというべきか、もっと違う世界を見たらよかったのに、小さな世界に憧れて、小さいボクは、さらに小さくまとまってたのかな、どうなんでしょう。そして、今はギックリ腰になりかけのオッサンとは!

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