日曜の朝、9時から13時くらいまでずっとテレビを見ていました。
ナショナルリーグのチャンピオンシップシリーズの第6戦でした。同じ顔合わせで、去年はブレーブスが破れ、勝ち上がったドジャースが1988年(ラソーダ監督)から32年ぶりにワールドチャンピオンになったんでした。
去年は、そこからはあまりちゃんと見てなかった気がします。ブレーブスが破れて、見る気がしなくなったということもあったんでしょう。
今年は、アメリカンリーグのチャンピオンは、アストロズになりました。ここもナショナルリーグからリーグを変更してすでに4回もリーグを制覇している強豪チームです。
将来を見据え、若い力を結集させ、成長してきた選手たちが主力になって、最近はずっと頂点をうかがう位置にあります。
あまりチーム力を上げることに熱心でないエンジェルスみたいな球団は、どんなに大谷くんが打ったとしても、投げたとしても、ずっと頂点をめざす試合に出たことがありません。
そういう万年びりのところと、とにかく勝たせるためにあちらこちらから選手をかき集めるヤンキースみたいなところもあります。
これは日本のジャイアンツみたいなもので、チームを応援したい気分の人はそれでいいんだろうけど、今の日本では、よみうりジャイアンツも長年の人気がかげってしまって、試合があってもテレビ中継されなくなりました。日本テレビが見放しているんだから、日本のジャイアンツも、どうしたら人気を呼び起こせるのか、模索中だと思われます。
私なんかは、やはり魅力的な選手がプレーでも、行動でも、いろんな場面で、野球を見ない人たちにアピールして、ぜひこの人がどんなことをしているのか見てみたいと思わせる何かを身につけないと、このまま野球人気はなくなっていくと思っています。夏の甲子園だって、実は虚像なのに、やれ感動だとか、涙だ、汗だ、人生でただの一度だと、希少価値を讃えるけど、冷静に見てみたら、つたない試合をボデボテやっているに過ぎない。それでも感動する時もあるのは、選手たちの真面目さでしょう。それがなかったら、ただのつたない芝居になってしまう。
勘違いしている高校生が、「見ている人に感動を与えられる選手になりたい」「お客さんに感動するブレーをしたい」とか言ってるようでは、たぶん、感動はないと思います。
こういう天狗になってる高校生も、実は自分なんてつまらない人間だから、ぜひコツコツ努力して、みんなと励まし合い、助け合って、チームを作り上げていかなくてはならない。自分のうわずったプレーなんて、何にもならないと気づいたところから、本当に人を感動させられる力を持つと思います。
それがわからないから、高校生をやってるんだろうけど。
それで、ブレーブスの選手たちも、アストロズの選手たちも、スター街道を歩き続けた人はそんなにいないと思われます。みんな地道にコツコツたたき上げて、今やっとこうした舞台に立てている人たちです。
そういう人たちが必死になって戦い、凡打し、エラーし、打ち込まれ、一歩及ばないのを悔しがり、そういう姿を見せてくれるから、私はまた見させてもらうと思います。
私からすれば、どの選手たちも高給取りだし、雲の上の人たちだけど、でも懸命な姿は尊いし、真面目なプレー何だけど、ズッコケるし、そういう予想外のドラマを見たくて、水曜からの試合を待ちたいと思います。
私は、1995年から27年ぶりのブレーブスのワールドチャンピオンを見させてもらいたいと思ってますけど、どうなることかな。