
最近、18キップで行くところというと、お城のある町をめざすことが多くなっています。
岐阜県の大垣には、戦前まで国宝のお城がありました。残念ながら戦災で焼けて、今は再建された天守閣が立っています。コンクリートづくりでした。でも、確かに、ここに国宝があったという写真も、記憶もありました。巨大都市の岐阜と比べると、確かに大垣は小さいです。でも、芭蕉さんか「おくのほそ道」の旅の終わりにしたり、何かポイントがあった町でした。
岐阜は、二度ほど行きました。
この夏の目玉では、安土城に行きました。あれはしんどかった。
彦根から近江鉄道に乗って、高宮という所に城跡があるというから、そこにも行きました。
天守閣なんて、なくて当たり前です。明治政府がことごとくお城というものを破壊して、軍事拠点をつぶすようにした。その結果、たくさんの城跡が残り、ほんの少しだけ、昔からのお城が残りました。
掛川市には、最近作りたてのお城がありました。訪ねた日が大雨で、あまりいい景色は見えなかった。
彦根、長浜、姫路、龍野、岡山、丸亀、いろんなお城に行きました。
なかなか国宝のお城には行くチャンスがありません。といっても、松本と姫路と、犬山だけだろうか。

この夏、中山道歩きということで、鵜沼宿に行きました。でも、街道歩きはそれほどではなくて、時々見える対岸の犬山城が気になってしょうがなかったんです。
それで、すぐに川を渡ることにして、昔、鉄道とクルマが一緒に走っていた犬山橋を歩いて、犬山市に入りました。

木曽川の対岸は愛知県でした。

こんなに近いのに、木曽川というのは深くて大きな川だから、ものすごい境界になっています。
昔は、近いのにものすごく遠い場所だったことでしょう。あの、中国と北朝鮮を隔てる鴨緑江みたいでした。

歩き続けてお城の真下まで来て、狭い階段をあがって、もみくちゃになりながら天守閣の上から四方を見渡しましたっけ。もう二ヶ月近く昔のことでしたね。
そこから犬山駅まで歩き、駅付近で不思議なディスプレイを見て、帰りの電車は、名古屋で寝過ごしそうだったけれど、どうにか名古屋まで付きましたっけ。あっという間に着いた感じでしたっけね。
