甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

真央ちゃんと静香ちゃん

2017年04月11日 22時19分44秒 | スポーツいろいろ
 2006年のトリノオリンピック、ここで静香ちゃんは金メダルを取ります。安藤美姫ちゃんも出ましたけど、高校生だったから、甘い感じで、「まあ、出られて楽しい」みたいな感じでした。

 それに比べて、静香ちゃんは必死でした。1998のナガノでオリンピックに出て、それからずっと低迷していた。雌伏8年で、久しぶりのオリンピック、ここでの意気込みが違っていた。

 でも、本当はここに真央ちゃんがポイッと出て、ロシアの女の子たちのように簡単に金メダルをさらっていくはずであったのが、たまたま国内ではぶっちぎりなのに、オリンピックには出られなかった。実力ではなく、年齢制限によるものだった。

 実力では、真央ちゃんに及ばない静香ちゃんは、彼女にできる懸命の演技と、最高の作戦によって金メダルとなる。しかし、当時の本当のメダルは真央ちゃんのところにあったのだと思われます。



 現実は、まだまだ早いし、まだまだ若いから、これから何度もチャンスがあるだろうと思われたのです。

 そして、4年後の2010のバンクーバーでは、真央ちゃんは実力的には金メダルであったはずなのに、初のオリンピックということもあり、作戦もミスをして、キム・ヨナの後塵を拝することになった。フリーの演技がよかっただけに、「鐘」とかいう小難しい演技で盛り返しても、お客は何だか満足できなかった。

 いや、満足はしていたけれど、真央ちゃんの苦しそうな顔を見せられると、お客も苦しく胸が張り裂けそうになったのではなかったか。

 かくして戦ったのに、キム・ヨナには破れた。もうその1回きりでよかったのかもしれないけれど、本人も、お客も真央ちゃんと一緒にフィギュアの空間におられることがうれしくて、日本全国でファンの皆さんは支持したことでしょう。

 そして、ソチは、またも作戦ミスで、6位に終わったという。これまたフリーはものずこく気迫あふれるもので、それだけで解説はいらないし、多くの人の心に刻まれたことだと思う。

 結果はついてこなかったけれど、一番の印象に残る演技だったのです。

 そんなに燃焼しすぎたので、本人はそれからつづけられるのかどうか、わからなかったのだと思う。

 しかし、ファンは少しでも真央ちゃんと一緒にいられることを望み、3年が経過した。真央ちゃんは心身ともに満身創痍となっていた。でも、リンクの上では微笑まねばならず、心と体が切り離されて演技していたのかもしれない。

 そして、昨日、引退のニュース。私は、静香ちゃんのファンですけど、真央ちゃんはすでにトリノでは金メダルだったのだと思う。たまたま年齢の関係で取れなかったけれど、すでにその時に金メダルであり、世界選手権等ではずっと実力ナンバーワンであったのだ。

 たまたまオリンピックではずっこけたけれど、私たちの心に残る演技はたくさんしてくれたと思う。これからは、アスリートではなくて、演技者として、先駆者として、若い人を見守り、自分は楽しんでやってもらいたいなと思う。

 ジャンプはひざに来るんでしょうね。私はオッチャンなので、ジャンプもできないけれど……。



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